中央道上り線の渋滞名所、小仏トンネル付近で大規模な工事が行われています。規制された追越車線側では、「中央分離帯」が派手に取り壊わされていました。今後どうなるのでしょうか。

小仏トンネルの猛烈渋滞は緩和するか

 中央道の渋滞名所といえば、東京と神奈川の境にある小仏トンネルです。特に上り線は、休日の午後などを中心に、このトンネルを先頭とした長い渋滞が発生します。

 2022年5月の日曜夕方、いつものように渋滞している上り線トンネルを抜けると、ちょっと特異な光景が広がっていました。2車線は確保されているものの、追越車線側が規制され、その規制区域内では中央分離帯にあたる擁壁が派手に壊されているのです。

「2車線から3車線に拡幅する工事で、いまはSTEP1にあたる段階です」。NEXCO中日本八王子支社はこう説明します。

 この区間は、谷の上側に上り線が、下側に下り線が通っています。追越車線側の擁壁を取り壊し、さらに拡幅するのがSTEP1の段階。左車線側はすぐそばまで山が迫っていますが、STEP2以降、山側も拡幅して3車線分を確保する計画だそうです。

 拡幅の理由は、小仏トンネルに並行する形で山側に新設中の「新小仏トンネル」を接続させるためです。これにより、小仏トンネル渋滞の抜本的な解決を図ります。

 新小仏トンネルは1車線の断面です。トンネルの手前側、現在は3車線が2車線に狭まる箇所に橋を新設し、新小仏トンネルへ接続、トンネルを抜けると、3車線に拡幅した区間の左側に取りつきます。その左側車線は、そのまま圏央道に接続する八王子JCTのランプに接続する、というのが将来の線形です。

 NEXCO中日本八王子支社によると、新小仏トンネルは現在、トンネルの掘削が始まったばかりだそう。ここはトンネルの両端から中央に向けて掘っていくのではなく、中ほどから両方向へ掘り進んでいくといいます。

 前出した拡幅区間の工事に伴う規制(車線シフト)は2025年度までの予定ですが、新小仏トンネルの完成時期は示されていません。小仏トンネル渋滞の解消までは、まだ時間がかかりそうです。