LCCのジェットスター・ジャパンが導入する新型旅客機「A321LR」が、ついに日本にやってきました。新たな塗装をまとったこの新型機、機内も一新され、利便性が大きく向上しています。

2020年導入予定だったもののコロナ禍で…

 LCC(格安航空会社)のジェットスター・ジャパンの新型旅客機「エアバスA321LR」の初号機(機番:JA26LR)が、2022年6月12日の21時20分頃、成田空港へ到着しました。同型機導入にともない、ジェットスター・ジャパンでは外観・機内を新仕様に。成田到着後、その機体が公開されています。

 ジェットスター・ジャパンのA321LRは、現在の同社主力機「エアバスA320」の長胴派生型にあたります。席数はA320(180席)より50席以上多い238席で、ボディがおよそ7m伸びた分だけ多くの人を運べるようになります。

 なお、A321LRは当初、2020年に導入予定だったものの、新型コロナウイルス感染拡大で運航開始が延期されていました。

 A321の導入にともなってジェットスター・ジャパンでは、新たなデザインを導入。従来銀色だった尾翼をコーポレートカラーのオレンジ色にし、主翼翼端のシャークレットに会社ロゴをあしらったデザインを採用しました。ジェットスターグループとしても、この塗装をまとったのは、この機体が初とのことです。

 なお、塗装工程において2層によるコーティングシステムを新たに導入したことで、より塗装が長持ちすると同時に塗料の重量を最大で30%削減し、運航効率などの向上を図ったといいます。

待望の設備キタ! A321の“新客室”仕様とは

 このたびジェットスター・ジャパンが導入する新型旅客機「エアバスA321LR」の座席には、2019 年レッド・ドット・デザイン賞において「最優秀エコノミークラスシート」を受賞したRecaro社「BL3710」を採用。「軽量で、かつ人間工学に基づいたスリムな背もたれと座面デザインで、安定した座り心地で快適にお過ごしいただけます」と同社はアピールします。座席の幅は46.2cm、シートピッチ(前後幅)は71.1cmと公開されています。

 座席には、モバイル端末ホルダーのほか、USBポートも設置。フライト中に充電しながら自身のモバイル端末を利用できるとのことです。また、照明も、フライト中のさまざまなシーンに合わせて調光できるLED照明を設置し、従来より快適性のアップが図られています。

 このほか、同社の「A321LR」では、新型エンジンの搭載で、現行機よりも燃費効率が約15%向。これにより費用効率を向上させ、低運賃継続につながるとしています。

 また、「Long Range(長距離型)」という意味の「LR」が名前に付いているとおり、航続距離も約3000kmだったA320とくらべても伸び、ジェットスター・ジャパン仕様機では約5500kmに。それにより現行機では就航できなかった、中・長距離のエリアまで飛ぶことができるとのことで、将来、新規路線を拡大する際にも、その能力を発揮するモデルといえそうです。

 同機の定期便デビュー初便は、7月1日のGK503便(成田7時10分発→福岡9時15分着)。その後、しばらくは成田〜新千歳、福岡線で運用される予定です。なお同社では2022年度中に、A321LRの2号機の就航も計画されています。