本線トンネルの工事がストップしている外環道の「関越〜東名」区間ですが、途中のICやJCTの工事はどうなっているのでしょうか。一般道に通じる途中のICは、地域をどう変えるのでしょうか。

外環道「関越〜東名」3つのJCTと、3つの途中IC

 外環道の関越道と東名を結ぶ東京都内の区間は、2022年6月現在、本線トンネル工事がストップした状態が続いていますが、本線以外、途中のJCTやICはどうなっているのでしょうか。なお、本記事における未開通のJCTやIC名は仮称です。

 国土交通省 東京外かく環状国道事務所によると、本線以外の工事は進んでいるとのこと。関越道側の大泉JCT付近は、目白通りをまたぐ高架橋が架設されており、白い柵で囲われた事業用地内へ通じています。

 中央道と交わる中央JCT、東名高速と交わる東名JCTについても、事業用地内は地下と地上をつなぐランプの函体(かんたい)や換気所の構築などが進んでいます。事業用地内は外から見えづらいですが、航空写真で見ると、JCTが着実に構築されていることがわかります。

 この区間は関越道、中央道、東名の3路線をつなぐだけでなく、途中には一般道に通じるICもできます。それぞれ、どのようなものでしょうか。

目白通りIC

 大泉JCTのすぐ南側にできる出入口で、現在の大泉ICの出入口と目白通りを挟んで対をなすように、内回り(東名方面)の入口、外回りの出口が接続する見込みです。現在、目白通りから南へ延びる地上の事業用地内にて、地下と地上をつなぐランプの函体も構築されています。

ほか2つのICも地域を変える?

 ほかに2つのICが予定されています。

青梅街道IC

 JCTと一体ではない、純粋な中間ICとして唯一整備されるのが、この青梅街道ICです。関越道と中央道の中間にでき、外回り(関越方面)の入口と、内回り(東名方面)の出口のみが接続するハーフICとなります。

 青梅街道は北多摩地域へ通じる一大幹線ですが、現状では関越道や中央道からも距離があり、それらを結ぶ南北の道もあまり整備されていません。青梅街道ICができれば、西東京市と武蔵野市の全域で、最寄りの高速道路ICまでの所要時間が5分短縮、杉並区の西部、三鷹市の東部は5〜10分短縮される模様です。

 ただ、このICだけは全く工事が進んでおらず、用地についても2022年1月時点で4割ほどしか確保されていません。

東八道路IC

 甲州街道(国道20号)の北側に並行する東八道路に接続するICで、世田谷区と三鷹市の境界付近に出入口が設けられます。この出入口と中央JCTとが一体となり、中央道と外環道のそれぞれ両方向の行き来が可能になります。

 中央道のICとして考えると、高井戸ICと調布ICのちょうど中間です。現状、高井戸ICは下り線の入口がなく、首都高の永福入口か中央道の調布ICまで迂回が必要なことから、「調布までいかなくていい」という理由で、環八通りや甲州街道から東八道路ICを利用するクルマは多いと考えられます。

 そのようななか、高井戸ICの下り入口については2022年度より、杉並区も整備を支援していく方針を打ち出しました。こちらも完成すれば、さらに交通が分散されることでしょう。

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 なお、中央JCT〜東名JCT間に途中のICはありません。東名側の一般道から外環道を利用する場合は、環八通りに接続している東名の東京ICを使うことになります。

開通見込み「2030年度」がひとつの目安に

 本線トンネルの工事は冒頭の通りストップしています。2020年10月に発生した地表面陥没事故により工事が停止され、14か月経った2022年2月から大泉側の事業用地内でのみシールドマシンの掘進が再開したものの、それも施工のトラブルで中断しています。

 東京外かく環状国道事務所によると、陥没事故を受け、地下のランプシールドトンネルの工事についても一時中断していましたが、本線トンネル工事の再開にともない、ランプのシールドマシンも5か所で稼働しているそうです。

 現在のところ、関越〜東名区間の事業期間は2030年度まで設定されているといいます。それより早くできる可能性も、延びる可能性もあると言わざるを得ない状況だとのこと。用地確保も進捗していない青梅街道ICについては、本線と同時開通にするか、遅れての開通とするか、方針は定まっていないといいます。