48年前の7月20日、琵琶湖の西側を縦断する湖西線が開通しました。

高架主体で高速輸送を担う

 今から48年前の1974(昭和49)年7月20日。琵琶湖の西側を縦断する国鉄路線、湖西線が開通しました。

 この路線は関西から北陸方面への短絡線として計画され、高速運転を念頭に大半が高架とトンネルによる直線的なルートで建設されました。市街地である堅田を過ぎて北上すると線路は湖岸に面し、雄大な湖面を見下ろす車窓が楽しめます。

 琵琶湖の西岸を走る鉄道は、かつて江若鉄道が存在していました。江若鉄道は浜大津駅を起点として1931(昭和6)年に近江今津までが全通。ガソリン駆動の気動車が51.0kmの道のりを1時間半かけて走っていたのです。

 湖西線の着工をうけ、江若鉄道は1969(昭和44)年11月に全線廃止。鉄道敷地の大部分を再利用する形で建設が進み、5年後のきょう、開通に至りました。

 湖西線の開通翌年から、北陸方面の特急・急行は米原経由から湖西線経由となり、大幅なスピードアップとなりました。現在も特急「サンダーバード」が最高速度130km/hで駆け抜けていきます。新快速はながらく永原駅までの運転でしたが、2006(平成18)年に直流化工事が完了し、近江塩津、敦賀への直通運転を果たしています。

 2016(平成28)年1月、北陸新幹線が敦賀から小浜経由で京都へ延伸する方針となったのをうけ、JRは湖西線を並行在来線として第三セクター化するという可能性を示唆。地域輸送と貨物輸送が主体となる湖西線の将来に注目が集まっています。

 ちなみに湖西線には「マキノ駅」という、珍しいカタカナ駅があります。これは2005(平成17)年まで存在したマキノ町に由来し、その自治体名はマキノ高原スキー場から採られたものでした。大正時代に誕生、関西では伊吹山、氷ノ山につづく由緒あるスキー場だったのです。