なんと日本に、しかも名古屋に来てくれるとは!

JAL&ANAとのパートナーシップも締結

 アメリカの航空機メーカー、ボーイングが2022年8月1日、日本に「研究開発センター」に開設すると発表しました。同センターでは、SAF(持続可能な航空燃料)、電動化及び水素による推進力技術、ロボティクス、デジタル化、自動化、そして炭素繊維複合材分野での研究開発といった、脱炭素をテーマとした次世代航空機むけの新技術の開発に注力するとしています。

 センターは名古屋に開設。これは、ボーイング社の主力旅客機「787」、開発が進む次世代大型旅客機「777X」の主要部品を、名古屋のある中部地域で製造しているためとのこと。ここで、次世代航空機に深く関わる新航空燃料や製造技術の研究開発を、日本とのパートナーシップのもと進めるとしています。センターの規模は、いずれは50人規模以上に拡大させる計画そうで、まずは「将来の飛行コンセプトや推進システムなどの検討を進めていくところからスタートしてきたい」と担当者はコメントしています。

 また、同日付で経済産業省とボーイング社は、両者が2019年に合意した技術協力の拡大を決定。拡大は、SAF、電動化及び水素による推進力技術、将来的な飛行構想など持続可能な航空宇宙の実現に向けた分野で行われます。冒頭の日本の研究開発センターの開設は、こういったボーイング社の航空技術開発拠点の国際的拡大の一環。また、ボーイング社は同センターで、蓄電池や複合材製造技術の研究開発も行うとのことです。ちなみに、同社によるこういったセンターの開設は、海外では7カ国目とのことです。

 さらに、ボーイング社は同日付けで、ANA(全日空)などを傘下にもつANAホールディングス、JAL(日本航空)と持続可能な航空技術の研究をともに推進する覚書にそれぞれ署名。これは「航空機からの二酸化炭素排出量の削減を目指し、電動、ハイブリッド、水素及びその他の新しい動力による推進システムの研究協力を実施する」としています。