52年前の8月4日、舞鶴港と小樽港をむすぶフェリー「すずらん丸」が就航しました。

新幹線・高速道路につづく「海のバイパス」

 今から52年前の1970(昭和45)年8月4日。舞鶴港・敦賀港と小樽港を日本海経由でむすぶ、新日本海フェリーの「すずらん丸」が就航しました。

 おりしも1964(昭和39)年に東海道新幹線、1965(昭和40)年に名神高速道路が開通し、陸路での高速交通が勃興の時代を迎えていました。そんな中、北海道から関西へ直行する新たな「海のバイパス」として誕生したのが、この航路です。当時の所要時間は32時間でしたが、青函トンネルも東北新幹線も無い時代、関西や西日本への移動手段を担う画期的な存在でした。

 その後、「フェリーはまなす」「フェリーあかしあ」が順次就航し、週6便に。日本海の長距離フェリーの草分けとなった「すずらん丸」ですが、この路線での就役はさほど長くなく、別会社で東京・九州間を運航したり、「フェリーらいらっく」に改称するなどしたのち、1980(昭和55)年に下関・青島間の国際船「ゆうとぴあ」に就役するなど、慌ただしい船歴となっています。

 舞鶴〜小樽間のフェリーはその後「ニューあかしあ」「フェリーらべんだあ」などに引き継がれたあと、現在は「はまなす」「あかしあ」が週7便で、両港を約21時間でむすんでいます。「すずらん」という名のフェリーは現在、敦賀〜苫小牧の路線に就役しています。