111年前の9月14日、新潟県小千谷市へ向かうローカル線、「魚沼鉄道」が開業しました。

上越線より一足早く開業

 今から111年前の1911(明治44)年9月14日。信越本線の来迎寺駅から小千谷の中心街へ南下するローカル私鉄、魚沼鉄道が開業しました。のちの国鉄魚沼線です。

 小千谷は信濃川に面し、古くから宿場町として栄え、製糸業なども盛んでした。この街と国鉄とのアクセスを担うため、信越本線の来迎寺駅までをむすぶ鉄道が敷設されたのです。人々はナローゲージ(線路幅が762mm)の小さな列車に揺られ、来迎寺駅から柏崎・長岡・新潟、長野・東京方面へ足を伸ばしていきました。

 しかし開業からわずか9年後の1920(大正9)年、信濃川を挟んだ東側に並行して上越線の東小千谷駅が開業します(当時の新潟側の終着駅。現在の小千谷駅)。魚沼鉄道は、来迎寺駅から北の深才まで延伸を構想するなど知恵を絞りますが、力尽きて国有化となります。戦後は国鉄本来の線路幅(1067mm)に改良されました。

 1967年10月時点のダイヤでは、来迎寺〜西小千谷間の通し列車が1日5往復。これに片貝発着の区間列車がありました。朝晩は長岡へ直通していたようです。魚沼線の途中駅は片貝・高梨・小粟田(こわだ)の3つ。全線12.6kmを28分ほどでのんびり走っていました。

 当然ながら、上越線と完全に並行していたため乗客は伸び悩み続け、1980(昭和55)年に廃止が決定。1984(昭和59)年3月31日が最終運行日となりました。