47年前の9月16日、ロシアの戦闘機「MiG-31」が初飛行しました。

ウクライナ侵攻でも「秘密兵器」投入に使用

 1975(昭和50)年の9月16日。旧ソ連のミグ設計局が開発した戦闘機「MiG-31」が初飛行しました。

 同機は1964(昭和39)年3月に初飛行した「MiG-25」の改良型として開発されたもので、世界最速の「時速約3800km(マッハ3.2)」という驚異的な飛行速度を記録したMiG-25の基本的な能力をそのまま受け継ぐ迎撃戦闘機として2022年9月現在も運用されています。

 とはいえ、速さだけ追求しても実戦で強いとは限りません。そこで、迎撃という本来の性能を強化するため、操縦性や攻撃力、レーダーなどに様々なアップデートが施されました。最大速度は時速約3400km(マッハ2.8)と前型のMiG-25と比べ若干落ちていますが、それでもかなりの高速性を誇っています。

 そのほか、MiG-25からの進化点は、1人乗りから2人乗りになったことです。これによりパイロットは操縦に集中できるようになり、作戦全体に則ってシステマティックな戦術を遂行できるようになったといえるでしょう。

 現在はロシアとカザフスタンで運用されています。ちなみにウクライナ侵攻でも使用されており、2022年3月にロシアが新型の極超音速ミサイル「キンジャール」を実戦で初めて投入した際に、母機となったのがMiG-31Kでした。「キンジャール」はマッハ10という高速性を活かし、敵の防空網を突破し攻撃することのできる対地攻撃兵器だといわれています。

 ちなみに、出現当時、NATO(北大西洋条約機構)が付けた愛称、いわゆるNATOコードは「フォックスハウンド」。これは、キツネを狩るために特化した犬のことを指します。