開通から50年以上が経ち老朽化が深刻な首都高では、作り替えに相当する大規模な更新工事が各所で行われています。ただ、その交通量ゆえ通行止めは困難。迂回路のあり方が話し合われています。

老朽化してるので更新が必要→迂回路どうすんの?

 首都高速道路が有識者からなる「第5回首都高速道路の大規模更新・修繕及び機能強化に関する技術検討委員会」を2022年9月20日に開催。今後のあり方が話し合われました。

 開通から50年以上が経過した首都高では、各所で作り替えに相当する大規模更新・大規模修繕事業が行われています。今回は、追加で行うべき箇所や対策の方向性とともに、「今後の大規模更新・修繕工事に備えた機能強化の検討」もなされました。

 それは一言でいえば、「迂回路をどうするか」という問題です。

 首都高で開通から50年前後が経過している区間の多くは、C2中央環状線の内側の都心部と、一部の“C2の外側”区間です。うち、1号羽田線〜K1横羽線については湾岸線が並行、7号小松川線も湾岸線が並行しているほか、外環道を用いた相互の広域迂回が可能になっています。

 しかし、迂回もしづらく、とりわけ交通量も多いため、通行止めすれば社会的影響が大きい路線も。それは、東名高速に通じる3号渋谷線と、中央道に通じる4号新宿線です。

3号線と4号線だけじゃない 渋滞対策・機能強化が必須!

 両路線は普段から慢性的な渋滞が発生しています。また、3号線を通行止めすれば4号線が、4号線を通行止めすれば3号線が、それぞれ真っ先に迂回路となる関係性。そのため、「付加車線設置や合流部改良等の機能強化と広域的なう回誘導を組み合わせた対策が望ましい」とされました。

 逆にいうと、今のままで互いの路線の迂回路となるのは到底困難、ということができるでしょう。

 ただ東名に通じる3号線は、2020年に横浜青葉JCTに接続する横浜北西線が開通したことで、東名から神奈川・湾岸エリアへ迂回して東京都心や千葉・埼玉へ向かうことも可能になりました。この南側区間への誘導が有効ではあるものの、経路上の様々な「ボトルネック対策を踏まえた機能強化が必要」ともされています。

 これらの取り組みにより、とりわけ構造物の高齢化が進む都心部の更新に備えることも可能だとされました。

 しかし、横浜北西線は4号線〜中央道ルートにはつながっておらず、この間を一般道で迂回するのも現実的ではありません。首都高速道路 計画・環境部長の渡邊良一さんによると、こうした迂回路を整備したうえでの都心部の更新が本格化するのは、少なくとも、現在建設中の外環道の“関越道〜中央道〜東名”区間が開通してからになるということでした。