37年前の10月2日、群馬県と新潟県にまたがる、関越道の関越トンネルが開通しました。

総事業費は約630億円

 今から37年前の1985(昭和60)年10月2日。群馬県と新潟県にまたがる、関越自動車道の関越トンネルが開通しました。

 関越道は1971(昭和46)年の練馬IC〜川越IC間を皮切りに、関東側・新潟側の両方から順次延伸開通していきました。最後に残った県境区間がこのトンネルとともに開通し、関越道はこの日、14年の歳月をかけて全通を迎えたのです。6年後にもう一本のトンネルが開通し、4車線化が完了しました。

 長さは約11km(下り10926m・上り11055m)で、日本の道路では最長の山岳トンネルとなっています。それまで国道17号の三国峠経由しか無かった「国境越え」が、関越トンネルと関越道の全通により大幅な時間短縮となりました。

 総事業費は約630億円の大工事。谷川岳周辺の破砕帯が多い複雑な地質で、工事中にいつ湧水や崩落が発生してもおかしくない環境でした。そのため、まずは地質を確かめるための一回り小さい「先進坑」を掘り、避難路を確保しつつ並行して本番のトンネルを掘るという方法が採られました。当時はまだ青函トンネルなどで採用されたばかりの先駆的な工法でした。現在もリニア中央新幹線の南アルプストンネルをはじめ、長大な山岳トンネルの建設には一般的な方法となっています。

 深い地中なので、外界の新鮮な空気を取り入れることも難しいため、2本の立坑に加えて「トンネル内の空気を静電フィルターで浄化して循環する」装置も導入されています。

 普段は立入禁止となっている避難坑(旧先進坑)ですが、NEXCO東日本は定期的に探検ツアーを実施しています。電気室、地下換気所なども合わせて公開され、専属ガイドが説明を行います。