86年前の1936年11月10日、北海道にあった鉄道路線、江差線が全通を迎えました。

函館から日本海側の漁港へ

 今から86年前の1936年11月10日、北海道の函館と江差をむすんでいたローカル線、江差線が全通を迎えました。

 もともとは函館周辺部の地域輸送用に建設された「上礒線」でしたが、その後さらに西へ順次延伸し、木古内から日本海側の上ノ国、江差をめざしました。

 全通の翌年には、木古内からさらに南へ鉄道が分岐開業。のちの「松前線」で、北海道最南端の鉄道でした。

 1967年10月時点のダイヤを見ると、函館〜江差の通しダイヤは、普通列車が1日5〜7便。それにくわえ準急「えさし」が1日3往復運行されていました。「えさし」は函館〜江差を2時間弱でむすび、停車駅は上ノ国、木古内でした。松前線も基本的に江差線直通の函館発着で、木古内での列車切り離しも行われていました。

 国鉄時代は函館郊外のローカル線にすぎなかった江差線ですが、1988(昭和63)年に青函トンネルが開通すると、木古内駅を通じて青森〜函館をむすぶ鉄道幹線の一翼を担う路線へ昇格します。いっぽうで松前線は同年2月に廃止となっています。

 寝台特急や貨物列車が多数行きかう中、地域輸送としては利用者が依然少なく、JR北海道で特に収支が悪かった末端部(木古内〜江差)は2014(平成26)年に廃止。北海道新幹線が2016(平成28)年に開業すると、JR江差線は第三セクターの「道南いさりび鉄道」へ移管され、再出発となりました。