静岡から新潟へ大幅時短のネットワークとなりそうです。

静岡から新潟への短絡ネットワーク

 静岡市から高崎・新潟方面へ最短距離で抜けるのが、「甲府・秩父経由で関越道の花園ICへ到達する」というルートです。

 首都圏中心部を丸々スルーして東海〜北陸をショートカットできるこのルートが、少しずつ高規格道路として再整備されています。

 このうち静岡〜山梨は「中部横断道」として2021年8月に全通済み。甲府盆地内は市街地をバイパスする「新山梨環状道路」が整備中です。そこからつづく山梨〜秩父〜深谷の国道140号のバイパスが「西関東連絡道路」です。

「西関東連絡道路」は、山梨県側が「甲府山梨道路」として開通済みで、そこからしばらく笛吹川をさかのぼる谷あいの道になりますが、山梨・埼玉県境は延長6625mの「雁坂トンネル」であっという間に抜けます。雁坂トンネルは1998年に開通。それまで全くの分断状態だったこの峠は、このトンネルの開通によって、両県の交流を飛躍的に促進させることとなりました。通行料金は普通車740円、軽自動車590円です。

 ちなみに雁坂トンネルの手前でもバイパス構想があり、事業化をめざして調査が進められています。

秩父のバイパスもいよいよ本領発揮?

 さて、現在バイパス整備が進んでいるのが、その先にある秩父市内の2工区です。

 まず、滝沢ダムを巨大なループ橋で抜けたあと、そのまま山道をショートカットして秩父鉄道の三峰口駅付近まで真っすぐ突っ切る計画の「大滝トンネル」です。トンネル本体工事は2021年開始。10月末現在で、全長2053mのうち420mが掘削済みとなっています。

 その次が、開通済みの「皆野秩父バイパス(無料)」、「皆野寄居バイパス(一部のぞき有料)」へ直結する「長尾根バイパス」です。

 開通済みの両バイパスは秩父〜寄居を最短距離で結ぶ快適路ですが、秩父側の起点が西側に大きく外れた山中にあり、不便でした。長尾根バイパスの開通により、ようやく本来のポテンシャルを発揮することになります。ことし2022年に事業化を果たし、測量設計が進行中。早ければ2026年度に着工となる計画です。

 皆野秩父バイパスは2018年に全通済み。皆野寄居バイパスは2005年に全通し、通行料金は普通車430円、軽自動車320円です。

 寄居町を抜けると、関越道の花園ICはもう目と鼻の先。しかしここが鬼門で、10月20日に「ふかや花園プレミアム・アウトレット」が開業したため、利用客などで周辺道路が激しい渋滞に見舞われています。

 そこで抜け道となるのが、約7km北側に2021年3月に開業したばかりの「寄居スマートIC」です。寄居警察署の交差点で国道254号へ乗り換え、一路北へ進路を変えるのが、寄居スマートICへのアクセスルートとなります。NEXCO東日本関東支社も、花園ICの混雑回避策のひとつとして、同ICの利用を呼びかけています。