目黒線がダイヤ改正で「最大5分短縮」とのこと。どうやって達成するのでしょうか。

3月の改正でスピードアップ実現へ

 来年3月に開業が予定されている相鉄・東急の直通用新線「新横浜線」。そのダイヤ概要が2022年11月24日(木)に発表されました。中でも目を引いたのが、東急目黒線の急行の所要時間が、日吉〜目黒間で2〜5分短縮となることです。

 東急目黒線は総延長11.9kmで、東横線との並走区間を除外すればわずか6.5kmしかないミニ路線です。そんな短距離で、所要時間をどうやって最大5分も短縮できるのでしょうか。

 まずひとつは、目黒線内で「追い抜き可能駅」が増えたことです。これまでは、終点・目黒駅がもう2駅先まで迫る武蔵小山駅でしか追い抜きができませんでしたが、奥沢駅の目黒方面の形状を、待避線ホームと通過線という構造に改修。工事完了後の2022年3月ダイヤ改正で、早朝の1本に「奥沢と武蔵小山の2か所で各停を追い抜く列車」が誕生しています。これにより、先行の各停に近づき間隔調整でロスしていた分、スピードアップとなりました。

 この「各停を2本追い抜く急行」が、今回のダイヤ改正では計6本まで増えます。これだけでなく、従来通り各停を1本追い抜く急行も、最低2分の短縮が図られますが、その分はどう実現するのでしょうか。

 今回のダイヤ改正の概要では「原則として、各駅停車の追い越し駅を武蔵小山駅から奥沢駅へ変更します」と説明されています。

「これまで、武蔵小山駅に到達するかなり手前で、急行が各停に追い付いてしまっていたのです。早く抜かしたくても、武蔵小山まで抜かせない。その分のタイムロスがありました。4駅手前の奥沢駅で追い抜くことで、その分のタイムロスを最小限に抑えることが可能になったのです」

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 もともと「目蒲線」の一部として、都心南部の生活路線にすぎなかった目黒線。しかし日吉延伸や新横浜延伸にともない、ますます「都心アクセス路線」としての高機能性が求められるようになってきています。

 いままでスピードアップのポテンシャルを秘めたままだった目黒線が、そのポテンシャルを一気に解放しはじめ、田園調布〜目黒間の所要時間はいよいよひとケタ分台へ突入していきます。