数分おきに「のぞみ」がホームへやってきます。

極限まで高頻度運転を実現

 JR東海は2023年5月19日(金)、夏の運転計画を発表。その中で、新幹線「のぞみ」を大増発し、お盆周辺のラッシュ期間に「1時間あたり12本運転」を実施するとしています。

「のぞみ12本ダイヤ」は2020年3月のダイヤ改正で可能となった運行体制です。700系新幹線が引退したことで、全車両が最高速度285km/hに統一され、より多くの列車を走らせることができるようになりました。

 華々しく始まった「のぞみ12本ダイヤ」ですが、折しもコロナ禍の直撃により、需要そのものが減退。実際に効果を発揮するのはその年のお盆シーズンでした。2022年は社会の緩和ムードにより、GW、お盆に順次実施されています。

 今回の夏シーズンも、ダイヤをフル活用して大量輸送を図ります。7〜9月は全部で33522本が運転予定。1日あたりの新幹線本数は年末年始の416本からさらに増加し、8月10日〜17日のお盆期間は430本にのぼる予定です。

 単純計算で5分に1本の間隔でやってくる「のぞみ」。東京駅での折り返しも6本のホームをフル活用して秒単位で行われ、途中駅でも「前の電車が発車し終わる前に、向かいの番線に次の電車が入線する」などの工夫で、高密度運転をさばいています。