沿線中核都市のまちづくりを本格化。

小田急グループの資産を活用した再整備を推進

 小田急電鉄は、沿線の中核都市のまちづくりを本格化させます。同社は2023年4月28日(金)に「経営ビジョンの実現にむけた具体的方針および中期経営計画(2023〜2026年度)」を公表。その中で重点施策のひとつとして、新百合ヶ丘駅周辺について、自社資産を活用した再整備を推進するとしています。

 新百合ヶ丘は小田急小田原線と多摩線が分岐し、特急「ロマンスカー」の一部列車や「快速急行」も停車する重要な駅です。駅周辺には「新百合ヶ丘エルミロード」「小田急アコルデ新百合ヶ丘」など、複数の小田急グループの施設があります。

 同駅には今後、横浜市営地下鉄ブルーラインが乗り入れる予定です。これを契機に、交通結節機能の強化や賑わい創出を目指し、「小田急グループのインフラ・アセットを活用したまちづくり構想」を検討するということが重点施策に位置付けられています。

 ブルーラインの延伸は、あざみ野駅から新百合ヶ丘駅までの約6.5kmで、2030年の開業を目指しています。新百合ヶ丘駅では南口付近に駅を設けることを想定しており、今後は沿線まちづくりの検討が加速するとみられます。
 
 小田急は新百合ヶ丘のほか、町田駅周辺についても同様に再整備を検討するとしています。