連係プレーで見事「確保」したそうです。逆走するまでの「謎行動」とは。

急増する高速道路の逆走

「これは実際の映像です」 確かにそう言われないと目を疑うかもしれません。

 NEXCO中日本 名古屋支社が2023年11月2日にSNSで公開した動画には、伊勢湾岸自動車道の路肩を悠々と「逆走」する、トラックの姿が映し出されています。

 同支社によれば、今年に入って「高速道路での逆走」案件は急増しており、愛知・岐阜・三重・滋賀県の管内であわせてすでに16件。昨年と比べて2倍のペースだといいます。

 逆走車のドライバーの7割は65歳以上の高齢者とのこと。当然ながら一般車が多いですが、ひときわ目を引くのが、映像に捉えられていた「トラックの逆走」です。SNS上でも「怖いわ」「なんでこうなった?」など呆れたようなコメントが見られます。なぜこのような事態になったのでしょうか。

右折するはずが…??「トラック逆走」から「確保」までの一部始終

 名古屋支社に当時の状況を確認したところ、このトラックは伊勢湾岸道の東海IC〜名港潮見IC間を西方向へ逆走したとのこと。つまり、東京方面の車線を大阪方面へ走っていたわけです。

 もともとこのトラックは、国道302号を東から走ってきて、東海IC交差点で右折し、国道247号を北上するはずでした。しかし右折したつもりが誤って国道302号の対向車線へ進入してしまったのです。

 トラックはそのまま進み、伊勢湾岸道の東海IC出口料金所に差し掛かると、ETCレーンを突破。高速本線へ合流して橋を渡り、西隣の名港潮見ICの入口ランプから入口料金所へ向かいました。

 いっぽう、ETCレーンを逆走突破するトラックを見た東海IC料金所は、ただちに通報。NEXCOの司令部は監視カメラで事態を把握し、「名港潮見で下りるぞ」とわかると、付近をパトロール中の交通管理隊を派遣し、名港潮見ICの料金所で当該トラックを確保。ドライバーの身柄は県の交通警察隊へ引き渡されたそうです。

 大動脈である伊勢湾岸道の本線の逆走もさることながら、狭く見通しが悪いICの出口・入口ランプまでも逆走突破したトラック。正面衝突の危険も高く、NEXCO中日本名古屋支社は「けが人が出なくて本当によかったです」と話します。

 当該のSNS投稿で、同支社は「逆走車情報を見聞きしたら、前方の車の動きに注意していつでも避けられるように走行してください」と呼びかけています。管轄道路では、こういった逆走車から一般のクルマを守るため、道路標示板で「逆走車あり注意」などの表示をおこなうほか、ハイウェイラジオでも逆走車の存在を知らしめているといいます。