コンクリ覆工も進捗が8割を越えました。

コンクリ覆工も進捗が8割突破

 長野と静岡を縦方向に結ぶ高規格道路「三遠南信自動車道」。そのうち、県境部の深い山岳地帯を抜けていく「青崩峠トンネル」の工事が、大詰めを迎えています。

 三遠南信道は、新東名の浜松いなさ北IC・JCTから北上し、中央構造線の深く切り立った山奥をまっすぐ北へ抜けたあと、西に進路を変えて飯田市街に到達。中央道の飯田山本ICへ接続する計画となっています。

 県境周辺は複雑な地盤で断層も多く、国道152号は峠付近で途切れ、林道を大きく迂回する必要があり、実質的につながっていない状況。かつて1994年に「草木トンネル」が開通しましたが、その先は軟弱地盤に阻まれついに工事を続けることができず、未開通のままプロジェクトが放棄された経緯があります。

 一度は敗退したこの県境部を、青崩峠をトンネルで一気に抜ける事業がはじまり、2019年に掘削開始。現代のトンネル技術をもって厳しい条件で工事を続け、4年を経たことし5月に貫通を迎えました。

 国土交通省 飯田国道事務所が発表した10月時点での工事状況では、掘削したあと側面をコンクリートで固める作業が続けられており、ついに先月末で延長4998mのうち4007mが完了。全体の8割を超えたとしています。

 浜松〜長野の移動は、日本地図上ではまっすぐ北上すればいいだけに見えますが、まともな道路が皆無で、結局は長野から中央道、あるいは中部横断道で甲府方面へ向かうルートしかありませんでした。そこに地図どおり「まっすぐつなぐ」高規格ルートが、新たに生まれようとしています。

 なお、周辺の未開通工区も、南はJR飯田線に沿った水窪までの工区、北は伊那山地を西へ突っ切って飯田市中心街へ抜けていく工区が、それぞれ事業進行中です。