最新型のM1A2SEPv3を大量調達します。

ヨーロッパ3か国目の導入に

 ルーマニア国防省並びにアメリカ国務省は2023年11月10日、両国間においてアメリカ製M1A2「エイブラムス」戦車の購入・売却が決まったと発表しました。

 ルーマニアはかねてより、陸軍戦力の向上を目指して新型戦車の導入を目指していました。そのようななか、今年3月にはアメリカから中古のM1A2「エイブラムス」戦車の導入を進めていると発表。そのための購入予算は5月にルーマニア議会で可決されており、あとはアメリカ側の売却承認を待っている状況でした。

 今回、発表されたのはその分で、タイプは最新型のM1A2SEPv3、数は1個大隊分54両です。なお、このうち12両はアメリカ陸軍の予備保管分が回される予定だといいます。

 購入金額は1億ユーロ(日本円で約149億円)で、このなかには付帯装備や整備部品、教育訓練用のシミュレーター装置なども含まれるそうです。

 ルーマニア陸軍には現在、旧ソ連製のT-55戦車が約100両、T-55を基に独自開発したTR-85が約200両、そのアップグレード型であるTR-85M1が約50両あります。ただ、これらは周辺諸国が保有するドイツ製「レオパルト2」戦車などと比べると旧式で、性能的に見劣りするものであったことから、このたびのM1「エイブラムス」導入となりました。

 これによりルーマニアは、ヨーロッパ域内ではポーランド、ウクライナに次ぐ3番目のM1「エイブラムス」導入国となります。