近頃のJALの退役イベント、すごい尖ってますよね!

機体の洗浄経験も

 2023年11月12日をもって商用定期便から退役したJAL(日本航空)の「ボーイング777-200ER」。退役から1週間たった11月19日、同社が777-200ERを用いたファン向けの機体見学会を羽田空港内のJAL格納庫で実施しました。これは、本来は乗ることができなくなってしまった退役機を、地上で体験できる珍しいイベントとなっています。

 JALのボーイング777は「ジャンボ・ジェット」こと747シリーズに代わるような形で、同社の大型主力機として運用されてきたモデルです。同社ではこれまで、標準型の777-200、胴体延長型の777-300、そして今回退役する、777-200をベースに航続距離を延長した777-200ER、これに加え胴体延長と航続距離延伸を図った777-300ERの4タイプを保有してきました。

 この777-200ERは2002年8月に運航を開始。導入以来777-300ERとともに、長らく国際線をメインで担当したのち、777-200・-300の退役を機に国内線機材に転換され、おもに羽田発着の国内幹線などへ投入されていました。

 今回JALは、最後に残った777-200ERで、現在売却のための整備作業を行っている「JA703J」をファンにむけ公開しました。外観見学・撮影は機体に触れられるほど近づけたほか、機内ではコクピット見学やアナウンス体験なども実施。また、機体外装を洗浄する体験や、777のパイロット、整備士などによるトークショーもイベントの一部に組み込まれています。

 企画担当者は「そもそも退役機で内覧イベントをやること自体がめったにないことなので、退役整備の合間をぬったスケジュール設定や社内の調整などは大変だったポイントです」と話します。同社によると参加者は36人とのことで、このほか11月23日、25日にも同様のイベントが実施される予定です。

 また担当者は「2023年5月に777-200ER『JA701J』が売却のためのアメリカ行きの回送便を運航する際に、航空ファンの方々を乗せるツアー企画を実施しましたが、今回はその反省を生かしたものです」とも。「より多くのファンに楽しんでいただける機会を増やしたかったので、『JA703J』の退役関連では国内でもいくつかイベントを企画してきました」としています。

 ラストフライトを終えたあと、異例の”機内を一般公開”を行った「JA703J」。この機は12月12日、アメリカへむけ売却のためのフェリーフライトが予定されています。この「JA703J」のJAL機としての最終フライトも、「JA701J」と同様に、一般乗客を乗せたチャーター便ツアーが企画されています。