埼玉の所沢・狭山市域を貫く幹線道路「東京狭山線」がさらにパワーアップしそうです。周辺の変化に対応し、新たに交差点の立体化も行われる見込み。これに接続する東京側の道路整備もかなり進んできました。

東京狭山線×国道463号 交差点立体化へ

 東京の九段下から、練馬区の関越道大泉ICまで通じる「目白通り」。練馬区以降の区間は細切れに開通していますが、将来的には埼玉県内の「東京狭山線」までつながる予定です。その東京狭山線が、4車線道路としての全通を経て、さらにパワーアップしそうです。

 東京狭山線は、東京都清瀬市と埼玉県所沢市の境である柳瀬川の「清瀬橋」から、狭山市内の国道16号までの延長16.8km。現在のような都市間を結ぶ幹線道路の姿になったのは2010年代以降のことで、沿道の大部分は広大な農地が広がっています。国道16号から先は、圏央道の狭山日高ICを経て、飯能市内の国道299号まで1本道です。

 2023年10月には、東京狭山線が国道463号「浦和所沢バイパス」と交わる所沢市内の松郷交差点を立体化する都市計画変更がなされました。交差点前後の東京所沢線は現状で4車線ですが、今後、本線部として4車線のアンダーパスが追加で作られます。立体化用地として確保されていた広大な中央分離帯が活用される見込みです。

 この理由について県は、「近年の県道の開通、有料道路の無料化等」により、交差点部で慢性的な混雑が発生しているためとしています。

 県道の開通とは、2020年に東京側の清瀬橋までの区間がつながったこと、そして有料道路の無料化とは、旧「狭山環状有料道路」のことと考えられます。国道16号から圏央道の狭山日高ICへ向かう入間川の橋の区間は有料道路でしたが、2021年に無料化されて以降、交通量が増えています。

東京側「新東京所沢線」はどうなってる?

 このように埼玉側は大きな変化がある一方で、問題は東京側。目白通りから続く予定の東京狭山線に通じる「新東京所沢線」の整備は道半ばで、清瀬橋は架け替え工事も相まって慢性的な渋滞が発生しています。

 とはいえ、この清瀬橋を含む新東京所沢線の「清瀬橋工区」「上清戸工区」は、かなり工事が進んでいて、2024年1月現在で路盤まで完成しているところもあります。清瀬橋から新小金井街道までの約1.5kmは、区間により事業期間が2024年度、2025年度までとされています。

 現在、清瀬橋に通じている小金井街道は狭く、清瀬駅付近では踏切もあるなど、昔ながらの道です。

 これに対し、清瀬橋から新たに延びる新東京所沢線が接続する新小金井街道は、多摩地区を南北に横断する「多摩南部道路」5路線のひとつで、清瀬駅付近の西武池袋線とも立体交差しています。府中や小金井、小平といった多摩の都市から所沢へ抜ける新たなルートが形成されるため、埼玉側の東京狭山線にさらなる変化をもたらすかもしれません。