相鉄いずみ野線の駅がある横浜市泉区の西の端「ゆめが丘」で大規模な開発が佳境に入っています。最近まで一面に農地が広がり、家屋すらまばらだったエリアが大きく変わろうとしています。

開発ラッシュとなっている「ゆめが丘」駅周辺

 相鉄いずみ野線の「ゆめが丘」駅(横浜市泉区)とその周辺が、大きな変革期を迎えています。相鉄アーバンクリエイツと相鉄ビルマネジメントは2024年2月6日(火)、駅前に計画している大規模商業施設「ゆめが丘ソラトス」を 7月に開業すると発表。まちづくりの進捗状況や建設現場を報道関係者に公開しました。

 ゆめが丘駅は、駅全体がアーチ状の鉄骨で覆われる構造が特徴。その様相は宇宙船にもたとえられ、「関東の駅100選」に選出されているほか、CMやドラマの撮影に使用されることも多く、メディア露出が多い駅となっています。
 
 また、横浜市営地下鉄の下飯田駅が近接した場所にあるほか、幹線道路の環状4号線に面しているなど、知られざる交通結節点でもあります。2023年4月の相鉄・東急直通線開業後は、ゆめが丘から東京都心や埼玉方面まで直通する列車も誕生し、利便性が大きく向上しました。
 
 ただ、そのモダンな駅舎とは裏腹に、1999(平成11)年の開業以来、駅周辺は長らく一面に畑や空き地が広がる“何もない”状態で、家屋もまばらでした。駅の乗降人員は1904人(2021年度)と、相鉄線で最下位の状況が続いています。何もない状態が長く続いていたのは、「市街化調整区域」に指定されていたためです。

 現在は相鉄グループが駅周辺の開発を推進中。同社グループは「選ばれる沿線」を目指し、沿線の6か所で再開発や土地区画整理事業を進めていますが、ゆめが丘駅周辺開発は、その最後を飾るものになるといいます。

開発にあわせて駅も改良

 駅周辺の開発は、約24ヘクタール(東京ドーム5個分)、計画人口約5200人にも及ぶ土地区画整理事業の一環として実施されています。今後は、まず2024年4月に「ゆめが丘総合病院」が開業予定。さらに5月には相鉄不動産の木造賃貸住宅が竣工し、7月には前出した大規模商業施設「ゆめが丘ソラトス」が開業します。駅周辺は槌音が絶えず、まさに「開発ラッシュ」と言える状態です。
 
 相鉄不動産は、ゆめが丘エリアに分譲マンション600戸、賃貸マンション74戸のほか、戸建て住宅など、全体で約700戸の住宅を供給するとしています。
 
 賑わいの核となる商業施設「ゆめが丘ソラトス」は、約130店舗が出店する見込み。延床面積は約9万6800平方メートル(店舗面積約4万2700平方メートル)とかなり大規模です。特徴的な施設として、屋上に相鉄のキャラクター「そうにゃん」の遊具が設置された「そうにゃんパーク」が設置されます。
 
 また、フードコートの横には、駅に発着する相鉄線の車両を眺めることができる「ステーションビューテラス」が設けられるなど、子育て世代に配慮した施設計画となっています。建物の工事は佳境に入っていますが、内装工事はこれからといった段階です。
 
 相鉄アーバンクリエイツの担当者は「商業施設に来ていただくだけでなく、周辺の文化施設や自然、農作物などの魅力を知ってもらうことが最大の目標です。地域のハブとなれるような商業施設を目指しています」と話します。
 
 相模鉄道では街の開発に合わせ、駅のリニューアルも進めています。既にトイレの全面改修が行われたほか、「ゆめが丘ソラトス」に面した場所には新改札が開設される予定。ホーム階の美装化も実施されており、工事は7月までに完了する予定です。