いつもと逆パターン!

まさかの帰り便で

 世界に5機しかなく、胴体上部が大きく膨らんだルックスが特徴のエアバス製貨物機「ベルーガST」が、2024年2月21日午前に神戸空港へ飛来。今回のミッションであるヘリコプターの日本への輸送を完了し、同日19時30分前に神戸空港を発ちましたが、その後海外ではなく、関西空港へと向かいました。

「ベルーガST」は旅客機「A300-600」をベースとし、おもにエアバス製航空機のパーツを輸送する目的で作られました。特徴的なルックスは、本来は翼などの長尺の荷物を運ぶため。最大で幅7.1m、高さ6.7mの大型貨物を積載できます。「ベルーガ」は「シロイルカ」の意味で、このユニークな外観が由来です。

 また、「ベルーガST」はこの特別輸送機「ベルーガ」シリーズの初期タイプにあたり、現在は、エアバス製航空機のパーツ輸送業務は後継機である「ベルーガXL」が主担当に。そのようななかエアバスでは、パーツ輸送から外れた「ベルーガST」を利用し、その胴体を生かして、大型貨物の空輸サービスを提供する事業をスタート。この一環で、神戸空港へは今回含め4回飛来しています。

 これまでこの機の欧州から神戸へのフライトは、いくつか海外の国に立ち寄ったのち、一旦関西空港へ。そこから神戸へ来るというのが一般的でしたが、この日の神戸到着便では関西空港に立ち寄りませんでした。

 今回の関西寄港はなくなったと思いきや、航空機追跡サイト「フライトレーダー24」によると、神戸空港を離陸した「ベルーガST」は大阪湾・淡路島上空で旋回を繰り返し、35分のフライトを経て20時前、関西空港へと到着しています。

 今回のフライトで関西空港へ寄港した理由、ならびに関西空港からの出発時刻はわかってはいないものの、航空ファンにとっては、この機を国内で見られるチャンスが増えたという"嬉しい誤算”といえるかもしれません。