ありがたき!

関空から離日と思いきや…

 2024年2月21日に神戸空港・関西空港へ飛来した、世界に5機しかなく、胴体上部が大きく膨らんだルックスが特徴のエアバス製貨物機「ベルーガST」。22日午前8時すぎに関西空港を出発したこの機ですが、そのまま離日せず神戸空港へ再びやってきています。

「ベルーガST」は旅客機「A300-600」をベースとし、おもにエアバス製航空機のパーツを輸送する目的で作られました。特徴的なルックスは、本来は翼などの長尺の荷物を運ぶため。最大で幅7.1m、高さ6.7mの大型貨物を積載できます。「ベルーガ」は「シロイルカ」の意味で、このユニークな外観が由来。この機はそのような役割から、日本で見られることはめったにありませんでした。

「ベルーガST」はこの特別輸送機「ベルーガ」シリーズの初期タイプにあたり、現在は、エアバス製航空機のパーツ輸送業務は後継機である「ベルーガXL」が主担当に。そのようななかエアバスでは、パーツ輸送から外れた「ベルーガST」を利用し、その胴体を生かして大型貨物の空輸サービスを提供する事業をスタート。今回の飛来もこの一環と見られ、21日には神戸空港到着後、国内の官公庁むけと思われるヘリコプターの積み下ろしをするシーンも見られました。

 ミッションを終えた「ベルーガST」は21日夜関西空港へ飛び夜間停泊。22日にいよいよ離日をするかと思われましたが、離陸直後に播磨灘付近でUターン。航空機追跡サイト「フライトレーダー24」によると、23分のフライトののち、8時32分に神戸空港に着陸したとのことです。

 今回を除くと、神戸空港への飛来はこれまで「海外から関西を経由し神戸へ、荷物をおろしてその日のうちに神戸から離日」というのがスタンダードでしたが、今回の飛来では全く違うパターンに。SNSユーザーからは「神戸空港へおかえりなさい!」のほか、「『帰ったと思ったじゃろ? アレは擬態や』」「今回のベルーガ飛来、動きが不可解すぎる」といったコメントが寄せられています。