JR東京駅の京葉線ホームには、乗車口案内に「シャトル マイハマ」という表示があります。しかしこのような列車は現存しません。いつ、どの区間を走った、どんな列車なのでしょうか。

内装も特別仕様だった

 様々な列車が発着する駅ホームには、ドア数やドア位置の違いなどを考慮し、乗車口を示す案内があります。しかしJR東京駅の京葉線ホームには、2024年3月現在、運行されていない列車名が表示されています。

 その名も「シャトル マイハマ」。ホーム向かいの壁に「2列でお待ちください」の文言とともに、乗車位置が示されています。いったいどんな列車だったのでしょうか。

「シャトル マイハマ」は京葉線が全通した1990(平成2)年3月から、東京〜西船橋間で運行された快速でした。途中停車駅は舞浜のみ。つまりディズニーリゾートへの行楽客輸送に特化した列車というわけです。

 車両には急行形165系電車(3両編成)が使われました。ドアは1両につき片側2か所でしたが、片側4か所の通勤形電車なども走る京葉線において、特に始発の東京駅ではドア位置の周知が必要でした。

 しかし京葉線の増発などによって5年で設定がなくなると、以降は新潟へ転属。ジョイフルトレイン「アルファ」として、団体専用列車や多客時の臨時列車、スキー列車として使われました。

 このように歴史上の列車となったものの、駅の案内やサインなどが現役の場合もあります。例えばJR山陽本線の徳山駅(山口県周南市)ホームには、足元に「つばめ」「はと」「あさかぜ」「みどり」といった文字が書かれています。これらはかつて同線を走った列車名であり、各列車のドア位置を案内するために表示されたのです。

 仙台駅では、新幹線ホームを示す案内サインに、往年の200系がピクトグラムとして用いられています。