沖縄のモノレール「ゆいレール」が、2017年8月1日に増発を中心としたダイヤ改正を実施します。このとき金曜ダイヤが設定されますが、ほかの平日と分けるのには、どのような理由や背景があるのでしょうか。

2種類だったダイヤが改正で4種類に

 沖縄本島の那覇空港〜首里間12.9kmを結ぶ沖縄都市モノレール「ゆいレール」が2017年8月1日(火)に、混雑緩和を目的に増発を中心としたダイヤ改正を実施します。

 これまで平日と土休日の2種類だったダイヤは改正後、平日(月〜木曜)、金曜、土曜、休日の4種類に。1日あたり土曜34本、金曜32本をはじめ、休日14本、平日(月〜木曜)12本がそれぞれ増発されます。

 このなかで珍しいのが、従来の平日ダイヤから分離して設定される「金曜ダイヤ」です。2017年7月の毎週金曜は臨時ダイヤで運行されてきましたが、8月から正式ダイヤに“昇格”。「ゆいレール」によると、「このところの平日1日あたりの利用者数は4万7000人前後ですが、金曜に限り5万人を超える日が増えてきました」といいます。

 金曜、沖縄で何が起きているのでしょうか。

金・土に30本以上の増発 その背景は

 金曜は、混雑につながる沖縄特有の文化や事情があるのでしょうか。「ゆいレール」の運輸課に詳細を聞きました。

――列車増発と金曜ダイヤの新設は、どのような背景があるのでしょうか?

 日本人、外国人問わず、観光客の利用が増えていることが挙げられます。金・土・日曜と2泊3日で沖縄にいらっしゃる方が多いからかもしれません。金曜昼間に観光客の利用が多いことから、その時間帯を中心に増発します。

――沖縄ならではの文化や事情というのはあるのでしょうか?

「観光立県」であることは言えるかも知れませんが、それ以外の事情や背景は特段ないと思います。

――土曜ダイヤを設ける理由も同様に、観光客の増加によるものなのでしょうか?

 そのとおりです。やはり昼間の利用が多いため、その時間帯を中心に増発します。

――混雑を緩和するために、現在の2両編成を3両編成に増やす計画はあるのでしょうか?

 3両編成にするとなると駅構造などの改修が必要になります。規模が大きくなるため、費用面などから現在のところ計画はしていません。

 ただ、那覇空港駅などで大きなスーツケースを抱えて乗車されるお客さまも多く、乗り降りに時間を要し列車遅延につながることもあるため、ドア付近のスペースを広くした車両の導入も行っています。

――定期券の利用客(日常的に利用する人)も増えていますか?

 2014年に導入されたICカード「OKICA」も定着してきており、定期券の利用客数も少しずつ伸びています。

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 8月1日(火)からの新ダイヤは、平日(月〜木曜)朝の運転間隔が5分から4.5分に、夕方が7分から6分にそれぞれ短縮されます。金曜はこれらに加え、さらに昼の運転間隔が10分から8分に縮まります。

 土曜は朝・昼・夕方が10分から8分に。休日は朝が10分から8分に、夕方が10分から9分にそれぞれ運転間隔が短縮されます。

 また、2019年春には、首里〜てだこ浦西間が延伸開業する予定です。これによりさらに利用者の増加が見込まれています。「ゆいレール」は編成増備を計画するなど、準備を進めていくということです。

【グラフ】2010年以降、乗客の増加が続く「ゆいレール」