三菱重工エンジニアリングの全自動無人運転車両システム(AGT)を採用したLRT(Light Rapid Transit)が、中国のマカオで開業しました。車両110両、長さ9.3kmの路線が空港やフェリーターミナル、リゾートホテル群などを結んでいます。

AGT車両110両・信号・通信・軌道など手掛ける

 三菱重工エンジニアリングは2019年12月10日(火)、中国のマカオで同社の全自動無人運転車両システム(Automated Guideway Transit:AGT)によるLRT(Light Rapid Transit)が開業したと発表しました。

 LRTは、「Light Rail Transit(次世代型路面電車)」の略称として広く使われていますが、マカオLRTでは、その高速性能にちなみ「Light Rapid Transit」の略称として用いられます。マカオLRTは今回、空港やフェリーターミナル、リゾートホテル群などを結ぶ9.3kmの区間が開業しました。

 三菱重工エンジニアリングは伊藤忠商事の協力を得て、マカオ特別行政区政府からマカオLRT向けAGTの建設工事を受注。AGT車両(110両)、信号・列車制御設備、供電設備、通信システム、軌道、メンテナンス設備、ホームドア、料金機械を整備し、9月、マカオ政府に引き渡しました。12月10日(火)には営業運転開始にあわせて開業セレモニーも開催されています。

 AGTシステムは、電力駆動により完全自動走行する新交通システムです。ゴムタイヤ方式を採用しているため、走りが滑らかで、かつ低騒音であるのが特徴。三菱重工グループのAGTシステムは、日本国内のゆりかもめや埼玉新都市交通「ニューシャトル」、東京都交通局の日暮里・舎人ライナーなどをはじめ、アメリカのマイアミ、ワシントン・ダレス、アトランタ、オーランド、タンパの各空港、シンガポール、韓国、ドバイなどでも導入されています。

 なお、三菱重工エンジニアリングは、開業後5年間にわたる車両のオーバーホールメンテナンス契約も受注しており、今後のマカオLRTの安定運行をサポートしていく予定です。