ANAが日本初就航となるヴァージン・オーストラリア航空と提携契約を調印しました。今後はコードシェアやマイレージ提携を行います。そのヴァージン・オーストラリア航空、どのような会社なのでしょうか。

特典航空券や各種優先サービスの提供も予定

 ANA(全日空)とヴァージン・オーストラリア航空がコードシェア(共同運航)やマイレージサービスを中心とした業務提携を順次拡大し、関係を強化する方針です。2020年1月17日(金)、2社の包括提携契約の調印式が行われました。

 ヴァージン・オーストラリア航空は、国内線39都市、国際線16都市に就航するオーストラリアのフルサービスキャリアです。羽田空港における国際線発着枠の拡大を受け、2020年3月29日(日)に日本初就航を予定しています。開設されるのは羽田〜ブリスベン線で、1日1往復を、横1-2-1列のビジネスクラス20席、横2-4-2列のエコノミークラス255席を配する、エアバスA330-200型機で運航する計画です。

 今回の提携は2つの段階にわけて行われるといいます。まず1月30日(木)より、オーストラリア国内のシドニー〜メルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト、ケアンズ、アデレード、キャンベラ線、計6路線のヴァージン・オーストラリア航空国内線において、ANAの便名をつけたコードシェアを開始予定です。

 ついで2020年春をめどに、日本〜オーストラリア間の両社国際線とANAの日本国内線で、コードシェアを始める方針です。このほかマイレージプログラムの提携も予定しており、両社での特典航空券や各種優先サービスなども提供できるような体制を作るとしています。

 ANAにとっては、20年ぶりとなるオーストラリアの航空会社との提携ですが、なぜこのタイミングでの提携なのでしょうか。そしてこのヴァージン・オーストラリア航空、どのような航空会社なのでしょうか。

ヴァージン・オーストラリア航空の強みはどこなのか?

 ANAの藤村修一専務執行役員によると、日本とオーストラリア間の往訪者は増加しており、2018(平成30)年には年間100万人を突破したとのこと。ANAが運航する羽田〜シドニー線、ならびに2019年9月に開設された成田〜パース線も搭乗率は好調といいます。しかし、日本のマーケットを見ると、かつての「レジャー目的」のオーストラリア需要は大きく変わっているようです。

「かつては日本人がオーストラリアに訪問するのは、ハネムーンなどの理由が多かったのですが、いまは資源ビジネスの需要が増え、そのマーケットは大きく変わっています。提携によって、オーストラリア国内の乗り継ぎがより便利になれば、大きなオーストラリア大陸をカバーできるようになります」(ANA 藤村修一専務執行役員)

 そしてANAは日本初就航となるヴァージン・オーストラリア航空について、高いサービス品質をもつ航空会社と評価します。一方、同席したヴァージン・オーストラリア航空のジョン・マクラウドCCO(チーフ・コマーシャル・オフィサー)は、自社について次のように紹介します。

「我々は、オーストラリアを代表する航空会社のひとつで、年間2400万人のお客様を運んでいます。また、客室乗務員とエコノミークラスの座席仕様について表彰されるなど、高いサービスレベルをもつほか、オーストラリアのなかでは、もっとも欠航が少ない航空会社です。このたびの提携で、日本のお客様は、グレートバリアリーフといったリゾート地など、オーストラリア内の魅力をより体験できるようになると思います」(ヴァージン・オーストラリア航空 ジョン・マクラウドCCO)

 なお、ヴァージン・オーストラリア航空によると、この提携の決め手は、2社が航空ビジネスにおいて非常に似た思想を共有していることとしています。同社が日本線に就航させることとなってから、すぐにANAもこの提携に向け動き始めたそうです。