首都高の新線である横浜北西線は、横浜市街地と東名を直結させる役割のみならず、首都圏を取り囲む広域的な環状道路構想のひとつに位置付けられています。どのような計画の道路なのでしょうか。

外環道と圏央道のあいだに「核都市広域幹線道路」構想

 2020年3月に首都高の新線「K7横浜北西線」(横浜港北JCT〜横浜青葉JCT)が開通し、横浜の市街地と東名高速を直結する新ルートが完成しました。実はこの路線、より大きな道路構想の一部になるかもしれません。

 それは「核都市広域幹線道路」と呼ばれるもので、神奈川県が2007(平成19)年に改定した「かながわの交通計画」において、横浜北西線はその一部に位置付けられています。

 核都市広域幹線道路は1994(平成6)年、国の地域高規格道路(自動車専用道の一種)の、候補路線のひとつにリストアップされました。地域の中核をなす都市として国に指定されている「業務核都市」どうしを結ぶという構想で、そのルートはかんたんにいうと、外環道と圏央道のあいだに位置する環状道路です。

 ただし、現状では起点も終点も決まっていません。国土交通省 関東地方整備局によると、神奈川県、東京都、埼玉県、千葉県でそれぞれ起終点が「神奈川県〜神奈川県」などとされており、構想段階に過ぎないといいます。横浜北西線も、この核都市広域幹線道路として区間を決めて整備されたものではなく、神奈川県が独自に位置付けているものだということです。

埼玉の首都高も一部? どんな路線になるのか

 さいたま市内を東西に結ぶ首都高S2埼玉新都心線(与野JCT〜さいたま見沼)も、核都市広域幹線道路の一部になるかもしれません。

 2018年10月に関東地方整備局で開催された「第1回埼玉県渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ」の資料では、外環道に並行する国道298号、およびさいたま市を通る国道463号の混雑が激化していることから、核都市広域幹線道路は、その構想の早期具体化と、さらに「『核都市広域幹線道路と重複している』埼玉新都心線を、さいたま見沼出入口から東北道まで延伸させること」が必要とされています。

 では、仮に横浜市から北へ環状道路になるよう、業務核都市どうしをつないでいくと、どのようなルートになるでしょうか。これには東京都町田市、多摩市、立川市、埼玉県さいたま市、越谷市、千葉県柏市、千葉市などが該当します。地図上では、おおむね国道16号沿いかそのやや内側ですが、業務核都市には川越市や春日部市、成田市、木更津市なども指定されており、ルートは若干異なってくるかもしれません。

 核都市広域幹線道路の具体化や、首都高埼玉新都心線を東北道まで延伸する必要性については、埼玉県議会でも議論されています。2019年5月には関東1都6県および山梨、長野、静岡の知事が共同で、この路線の早期具体化を国に要望しています。