熊本市交通局が市内で運行する路面電車のうち、2両編成の低床車両に女性専用車両を試験的に導入します。地方の鉄道会社が女性専用車両を導入するのは珍しく、また路面電車では初です。どのように運用するのか熊本市交通局に聞きました。

女性専用車両は2両編成の低床車両の後ろに

 熊本市交通局が2020年9月14日(月)から12月28日(月)まで、女性専用車両を試験的に導入します。これは全国の路面電車では初であり、また、九州地方の鉄道会社でも珍しいものです。

 女性専用車両が導入されるのは、2両編成の低床車両のうちの1両です。どのように運用するのか、熊本市交通局に聞きました。

――地方の鉄道会社で女性専用車両を導入するのは珍しい事例ですが、今回なぜ導入に踏み切ったのでしょうか。

 電車内における迷惑行為の防止を図り、安心して利用いただける環境を提供するためです。本格導入については、試験期間中に実施する利用者アンケートの結果やお客様からのご意見、導入にあたっての課題などを総合的に勘案し検討します。

――2両編成のうち半分が女性専用になりますが、普段からの混雑具合はどのようなものでしょうか。より混雑してしまうのではないでしょうか。

 導入は平日の午前7時頃から午前9時頃までを予定していますが、この時間帯はラッシュということもあり、車両によっては混雑率が100%を超えます。実際の度合いについては、試験を踏まえての結果や利用者アンケートなどをもとに見極めます。

――乗車は原則、車両中程と後方のドアからとのことですが、乗車方法に変更点はあるのでしょうか。

 女性専用車両を導入するのは低床車両なので、前後どちらのドアからでも乗車できます。

下り線にも導入する理由

 なお、低床車両以外の電車は基本、1両編成のため、女性専用車両は導入されません。女性専用車両へは小学生以下の児童、障がい者(介護者を含む)は男女問わず乗車できます。導入される時間帯は以下の通りです。

○上り(A系統)
・健軍町7:23発→田崎橋8:10着
・健軍町8:13発→田崎橋9:00着

○上り(B系統)
・健軍町7:44発→上熊本8:31着
・健軍町8:21発→上熊本9:08着

○下り(A系統)
・田崎橋7:14発→健軍町8:06着
・田崎橋7:56発→健軍町8:47着
・田崎橋8:12発→健軍町9:05着

○下り(B系統)
・上熊本7:25発→健軍町8:14着

 郊外から中心部へ向かう上り列車だけでなく、熊本駅前電停や上熊本電停を発車する下り線でも導入されます。これについて熊本市交通局は、「他路線と接続する駅から街の中心部へ向かう電車は、区間によっては混雑します。途中駅から空くことも考えられますが、下り線も終点まで、女性専用車両を運用する予定です」としています。