特別塗装機といえば、地上からでも目立つようにデザインが施されているのが一般的ですが、JALがある意味これとは対極となる、「アマビエJET」をデビューさせました。どういうデザインで、なぜ生まれたのでしょうか。

胴体底部に描かれた 疫病をおさめる妖怪「アマビエ」

 2020年9月、JAL(日本航空)の国内線で一風変わった「特別塗装機」がデビューしています。

「アマビエJET」と呼ばれるこのボーイング767(機番:JA613J)は、地上に駐機しているときは何の変哲もない標準塗装のJAL機に見えますが、ひとたび空に飛び上がるとその姿を変えます。胴体の底部に、疫病をおさめるといわれる妖怪「アマビエ」が描かれており、離陸した機体を地上から見ると、初めてその塗装が現れるのです。

 特別塗装機は、地上からでも目立つよう胴体の側面などに大きくデザインが描かれているのが一般的です。その意味では「アマビエJET」は、いわば「最も気づきにくい」特別塗装機のひとつといえるでしょう。

 JALの公式Facebookによると「アマビエJET」を発案したのは同社の整備士でした。新型コロナウイルスの影響で社会全体に暗い雰囲気が漂うなか、世の中を元気づけるためにこのデザインを導入したとのこと。整備士は「妖怪ですが、親しみを持っていただけるよう、可愛らしいデザインとなるよう工夫しました」とコメントしています。

 JALは、このユニークな特別塗装機の就航で、「皆さまのもとにたくさんの笑顔をお届けできればうれしいです」としています。