『怪盗グルーのミニオン大脱走』ってどんな映画?



悪党稼業から足を洗い、超極秘組織「反悪党同盟」の特別捜査官になったグルーは、妻となった相棒ルーシーとともに、マーゴ、イディス、アグネスの3姉妹の良き両親になろうと奮闘の日々。一方、そんな改心した“ボス”に失望し、ミニオンたちは新たな最強最悪のボス探しの冒険に旅立つが、ひょんなことから刑務所に…。そんなある日、グルーは生き別れていた双子の兄弟で、顔つきは同じだが金髪フサフサなドルーと初対面を果たす。



観るべき理由:1――ブームは最高潮! この夏、ナンバー1ヒットを狙う



例年以上に話題作が次々と公開され、熾烈なバトルを繰り広げている今年の夏休み映画シーン。『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』『銀魂』などと並び、この夏、ナンバー1ヒットを狙う“大本命”が『怪盗グルーのミニオン大脱走』だ。日本におけるミニオン人気はご存じの通りだが、シリーズ第1弾として日本上陸を果たした『怪盗グルーの月泥棒』の国内興収12億円を皮切りに、『怪盗グルーのミニオン危機一発』が25億円、『ミニオンズ』が52億円と作品を重ねるごとに倍増する興収が、その躍進ぶりを物語っている。



加えて、シリーズを手がけるイルミネーション・エンターテインメントの『ペット』、『SING/シング』も大ヒットし、いまやディズニーに次ぐ海外アニメブランドとして定着。この4月、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)にオープンした新エリア「ミニオン・パーク」も連日大盛況で、今や『ミニオン』ブームは最高潮に達している。



観るべき理由:2――グルーが再び悪党に? ついホロっとしてしまう魅力健在



最新作の大きなカギを握るのが、グルーの双子の兄弟であるドルーの存在。実は二人の父親は、グルーも顔負けの史上屈指の悪党であり、グルーのことを誇りに思う一方で、悪の素質ゼロなドルーを落ちこぼれ扱いしていたのだ。それでも父の遺志を継ぎたいドルーは、大悪党のグルーに弟子入りを志願するが、すでにグルーは悪役を引退しており…。



悪党になりたいけど、うまくいかないドルー。悪党をやめたいけど、つい血が騒いでしまうグルー。そんな正反対の双子が繰り広げる冒険は、離れ離れだった空白の時間を取り戻そうとする“絆の再生”であり、本当は自分がどうありたいのか見つめ直す“自分探しの旅”なのだ。「泣ける!」かどうかは別にして、ついホロっとしてしまう『ミニオン』シリーズの魅力は健在だ。



観るべき理由:3――80年代ネタが大人世代のツボを突く!



今回、グルーたちの前に立ちはだかるのは、人類を脅かす新たな悪党のバルタザール。80年代、人気ドラマに出演し天才子役としてチヤホヤされていたが、思春期をうまく乗り越えられず、すっかり落ちぶれてしまったという役どころ。そんな“子役あるある”に加えて、大人になった今も80年代ファッションに身を包んでいる姿が若干イタくて、愛らしい。



そんなバルタザールの大暴れを盛り上げるのが、マイケル・ジャクソンの「バッド」、a-haの「テイク・オン・ミー」、マドンナの「イントゥ・ザ・グルーヴ」といった80年代のヒット曲。ベタながら、ツボを突いた選曲で大人世代もすんなりと世界観に入り込める。もちろん、今や『ミニオン』シリーズと切っても切れない超人気アーティスト、ファレル・ウィリアムスの最新曲も登場し、ポップな魅力をふりまいている。



(文・内田涼)


『怪盗グルーのミニオン大脱走』

7月21日(金)全国公開!





プロデューサー:クリス・メレダンドリ『怪盗グル―』シリーズ、『ミニオンズ』、『ペット』

監督:カイル・バルダ&クリス・ルノー『ミニオンズ』

声の出演:スティーヴ・カレル、クリステン・ウィグ and トレイ・パーカー

原題:『Despicable me 3』

配給:東宝東和