世界累計発行部数3,000万部を突破する、石田スイによる「東京喰種 トーキョーグール」がついに実写化される。人の姿をしながら人を喰らう“喰種(グール)”が人間と共存している世界。読書好きの平凡な大学生・金木研(カネキ)は、通い詰める喫茶店「あんていく」で出会い想いを寄せる女性・神代利世(リゼ)によって、自分の運命を変えられてしまうこととなり…。



本作でカネキの親友・永近英良(ヒデ)を演じる小笠原海と、カネキとヒデの大学の先輩・西尾錦(ニシキ)役の白石隼也にインタビュー。初共演の2人にいろいろと聞きました。



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―出演が決まった時、振り返ってみてどんな感じでしたか?



小笠原:僕は、事務所でマネージャーさんに聞きました。原作の大ファンだったこともあってすごく嬉しかったですね。すぐにメンバーには言わなかったですけど、フロアに居たスタッフ全員とハイタッチしました(笑)。



白石:出演することが決まってから、他の現場で合間に原作を読んでいると「『東京喰種 トーキョーグール』やるんですか? ファンなので楽しみにしています」と声をかけられることが結構ありましたね。特に感じたのは、少年漫画にしては女の人のファンがすごく多いなということに驚きましたし、まだ発表もしていないときだったのに周りの反響の大きさはすごくありました。



(C)2017「東京喰種」製作委員会

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―現場の窪田君はどんな印象でしたか?



白石:僕は今回はじめて一緒だったんですけど、すごくストイックな方で。僕と同世代の若い役者であそこまでストイックな感じで現場にずっといる人はなかなか珍しいので、すごく刺激にもなりましたし、現場でのいい緊張感を作ってくれました。一緒にやっていてすごくやりやすかったですし、楽しかったですね。



小笠原:僕も白石くんと同じで、すごくストイックだという印象は受けました。ただ、意外と好きな話をしだすと満足するまで話し続ける(笑)、そういう感じもあって。いい意味で大人な面と子供な面がどっちもあって、すごくかっこいい人でした。



―白石さんは窪田くんと戦うところでアクションもありました。赫子(かぐね。※喰種の身体より発生する捕食器官)を使うので、直接的に触れない動きもありましたが、その難しさはどうでしたか?



白石:赫子のアクションはすごく大変でしたね。僕らがイメージして動いたものに後からCGを付けていただいて。そういう意味ではすごく難しかったし、僕は尻尾から出てくるタイプなので、普通に回し蹴りとかすると赫子が手に当たってしまうんですよ。なのでポケットに手を突っ込んでから蹴りをしたりとか…その辺の苦労はありましたね。



―そういった細かなところは現場で作り上げていったと。



白石:そうですね。



(C)2017「東京喰種」製作委員会

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―小笠原さんの方は…



白石:やられアクションだもんね。



小笠原:はい。



―顔面舐められていますもんね(笑)。



小笠原:(笑)。あれは台本にもなかったし、窪田くんのアドリブで。事前に「舐めるね」とも言われなかったので。僕は目を閉じて「何をされるのかな」と思っていたらいきなり舐められたのでちょっとびっくりしましたけど。そういうアプローチの仕方にスゴイなと。



―あれは一発OKですか?



小笠原:ほぼ一発…二発くらいですかね。監督がなかなかカットかけなくて。舐められていたのをニヤニヤしながら見ていたと思うんですけど。



―ちなみにお二人の共演は初めてですよね? 一緒に出演するシーンは収録のタイミングではどの辺でしたか?



白石:あれは序盤なのかな…



小笠原:たぶん序盤の方だと思いますね。



(C)2017「東京喰種」製作委員会

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―ではお互いの空気感がつかめてない中での演技でしたか?



小笠原:僕は白石くんとのシーンが始まる前に、ニシキとカネキが路地裏で出会うシーンの撮影があって。僕はその撮影を何度も行っていて、白石くんとは沢山お話させていただいていたので、そこで僕自身が「東京喰種 トーキョーグール」の世界観に入り込むというか、イメージができていましたね。



―お互いの印象はどうでしたか?



白石:僕が撮影で、海くんが現場に来ていて、超特急のDVDとか持ってきてくれて。年下の方から来てくれることはなかなかないのですごく嬉しかったし、現場ですごく愛されていましたね。



小笠原:寡黙なのかなと思っていたら、喋りだしたらたくさん喋ってくれたし…



白石:窪田くんと一緒じゃん(笑)



小笠原:やっぱり俳優さんは寡黙だなという印象の人が多くて、僕の中で(笑)。でもたくさん喋ってくれたし、撮影中には監督とも動きの面で細かく色々と喋っているのを見て、すごく真摯に向き合っているなと感じましたね。



(C)2017「東京喰種」製作委員会

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―白石さんはイメージとは反対の役をやっている印象がありますが?



白石:今回の立ち位置においては悪役と言ってもいいと思うんですが、確かにあまりやったことはないですよね。でも結構僕も毒舌というか…そういう意味ではニシキの人を逆なでするような発言なんかは、ちょっと自分と似ているのかもと個人的には思いますね。



―小笠原さんはイメージ通り、と言って良いんでしょうか?



小笠原:そうですね…普段からずっと明るいわけじゃないですけど(笑)。ヒデは本当、底なしに明るいというか。でも、大きく離れたという感覚はなかったですね。



―今回の現場で印象的だった思い出はありますか?



小笠原:僕は普段超特急というグループで音楽活動をしているので、すべてがすごく新鮮でした。現場にいて感じたことは、現場自体が原作に対する愛やリスペクトにあふれているなと感じていて。僕達キャストはもちろん、スタッフの皆さんも色んな所で原作の話をしていて、それが普通。こういう人達が作る映画は絶対面白いものになると思っていましたし、僕自身が大ファンなので現場に居られることが幸せでした。



白石:僕も同じことは強く感じましたね。衣装合わせで最初現場に行った時に原作の話をされたのですが、僕はその時点ではまだ原作が読めていなくて。正直に話したら「えっ?」って言う監督やプロデューサーからの雰囲気がすごくて。びっくりして「これはちゃんと読まねば」と。原作ものは何度か経験していますが、読みすぎると(結果)原作とは違うようなシチュエーションでやることもあるので、あまり読み込んでやるのも怖いなと思っていたんですよね。でも今回は「これもう、ちゃんと読み込んでいかなかったら現場で話にならないな」と思ったのでしっかり読み込んでいきました。今回、描かれていないニシキの部分のこととかも含めて監督は考えてくれていたので、監督とプロデューサーのものすごい“「東京喰種」愛”、あとキャストの窪田さんとか海くんとかみんな原作が大好きで。俺もそこまで行かないと負けると思って。現場で原作の話題が出たのは初めての経験だったので、これは絶対原作ファンの人が観ても満足行くものになるだろうなとは常に思っていましたね。



(C)2017「東京喰種」製作委員会

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―いよいよ映画公開が間近になりました。改めて、この作品を観た感想は?



小笠原:完成された映画を観て、綺麗な、美しい作品だなと思いましたね。テーマ的には重いところもあるんですけど、喰種の仲間同士が仲間を想う愛とか、人間も人間なりに正義があったりとか、色んな意味で愛の形があったり、もちろんCGもあって全体が美しいなぁと感じましたね。



白石:今、漫画原作が非常に多い中で、『東京喰種 トーキョーグール』は実写にする価値のある作品だと思いましたね。現場でも監督から「原作のキャラ以上に人間らしくやってほしい」という要望をもらって。そういうのは漫画やアニメとはまた違ったキャラクターの人間性っていうのが垣間見れて、この映画としては成功じゃないかと個人的には思いますね。



―小笠原さんがファン目線でも「ここが良かった」というシーンは?



小笠原:僕は最後の方の真戸(真戸呉緒)さんとトーカ(霧嶋董香)とヒナミ(笛口雛実)ちゃんのシーンが、すごく…(それぞれの)想いが強いなと感じましたね。



(C)2017「東京喰種」製作委員会

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―今回、綺麗に物語は終わります。もしも続きができたら…?



小笠原:現場では「次もできたら、いいね」とか、「次やるならここかな?」みたいな想定の話で盛り上がってましたね。



白石:僕は試写を観終わったときに監督に言ったのは、「この尺では『東京喰種 トーキョーグール』って描けませんよねって」。もっと深いところがテーマだし、これに手を出したならちゃんと最後までやれたら良いなと思うし個人的な西尾錦という役で言っても、ニシキはやりたがっているんじゃないかと思いますけどね。



「現場の“『東京喰種』愛”」「ファンのキャストが観ても自身の持てる作品」というのは、この映画を観た人なら納得だろうし、出来の良さで言えばこの続きを否が応でも期待してしまうようなそんな一本となった実写版『東京喰種 トーキョーグール』。若手とベテランキャストが紡ぎ出す壮絶かつ儚い物語を、ぜひ劇場で見届けて欲しい。



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映画『東京喰種 トーキョーグール』

2017年7月29日(土)全国公開





原作:石田スイ「東京喰種 トーキョーグール」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)

出演:窪田正孝

清水富美加 鈴木伸之 桜田ひより 蒼井優 大泉洋

村井國夫 / 小笠原海 白石隼也 相田翔子 栁俊太郎 坂東巳之助

佐々木希 浜野謙太 古畑星夏 前野朋哉 ダンカン 岩松了



監督:萩原健太郎

脚本:楠野一郎

音楽:Don Davis

主題歌:illion「BANKA」

配給:松竹