月9『コード・ブルー〜ドクターヘリ救急救命』(毎週月曜21時〜、フジテレビ系)が好スタートを切った。7月17日の初回は16.3%、翌週の第2回も15.6%と絶好調。今年の夏ドラマで独走状態となっている。



「安定飛行」に入ったドクターヘリ



「前回のシーズン2(2010年)がかなりの名作だったこともあり、今回はどうなるかと危惧する声もありました。



ですが、いざフタを開けてみると、7年ぶりの登場人物がどんな成長を遂げているのか、今回はどんなヒューマンドラマが待っているのか、そんな期待が心配の声を超えたということでしょう。山下智久や戸田恵梨香、新垣結衣らの息もぴったりと合っています」(芸能ジャーナリスト)



ほかに比嘉愛未、浅利陽介らが出演しているが、これらキャストはいずれもシーズン2に出ていたメンバー。その前回のシーズン2は、平均視聴率が16%を超え、さらにその前年のスペシャル版は23.1%と、非常に高い評価を得ていた。ファンからすると、待望の続編であり、フジテレビからすると、低迷からの脱却を託されたドラマといえるのだ。



このドラマは、ドクターヘリを題材にし、医療スタッフがそこでキャリアを積み上げていく医療ドラマだ。今回は、主要スタッフだった藍沢耕作(山下智久)が救命センターから離れ脳外科医となっているなど、それぞれに少しずつ変化がみられる。



藍沢がフェローだった『コード・ブルー』



コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 スペシャル






コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 スペシャル














コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 THE SECOND SEASON










「その藍沢が救命センターに戻ってきて、シーズン2と同じ設定となり、いよいよ悲喜こもごもの物語が始まる雰囲気が整ってきました。ところが、前作と大きく異なる部分があって、やや不安視されているんです。これまでのシリーズと脚本家が変わっており、作品のテイストが異なっている、そんな指摘が出ているのです」(前出の芸能ジャーナリスト)



同じドラマもガラッと変わる「脚本」の妙



脚本は、ドラマの命ともいえる。人気シリーズのその脚本家が、今回、林宏司から安達奈緒子に変わっているのだ。



「たとえキャストが変わらなくても、脚本家が変更されると、ドラマの“色”がガラッと変わることがあります。登場人物を肉付けするのが脚本家であり、セリフの微妙な言い回しが変わったりもします。林さんは本格的なヒューマンドラマが得意なのに対し、安達さんはどちらかというと恋愛系といえます。そこに不安を感じる人がいるのです」(前出の芸能ジャーナリスト)



安達はこれまで、『大切なことはすべて君が教えてくれた』(2011年)や『失恋ショコラティエ』(2014年)などの月9作品を手がけてきた。恋愛専門の脚本家とさえいえるのだ。なぜ、これまで絶好調の医療ドラマに、安達が起用されたのか。そこには諸説あり、正確なことは不明だ。いずれにしても、本格的ヒューマンドラマに恋愛系脚本家が携わり、「恋愛ドラマになってしまう?!」と心配する声は大きい。たとえば、こんな具合だ。



<セリフの端々に、恋愛観を匂わすように感じられる>

<山Pとガッキーが見つめ合って、2人のこれからは、みたいな展開はご免だなあ>



患者と医師の真剣な闘い、そこに渦巻く人間ドラマ、そして、病院内の抗争や医師たちを取り巻くさまざまな葛藤と思惑。共感できたり、批判したり……。安易に恋愛に走ることなく、医療を題材にした本格派ヒューマンドラマとして、磨きをかけてほしいところだ。そうすると、ドラマ史に残る一大シリーズとなる可能性を秘めている。



(文:高城龍二)



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