2016年9月28日―東宝×ワーナー・ブラザースがタッグを組んで放つ超大型企画の発表会見が都内にて開催され、そこで明かされたタイトルこそが荒木飛呂彦原作の「ジョジョの奇妙な冒険」の第4部「ダイヤモンドは砕けない」実写化という知らせだった。今もなお連載が続いているこのシリーズを、鬼才・三池崇史のもとで30年の時を経て実写化された本作が、ついに公開を迎えようとしている。



今回、主人公であり4代目のジョジョこと東方仗助を演じた山﨑賢人と、虹村兄弟の弟・虹村億泰を演じた新田真剣佑にインタビュー。スペインのシッチェスでの撮影や、作品のキーとなる「スタンド」などについて聞いた。



(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社




今回、初の実写化に大きな期待とプレッシャーが掛かる中、山﨑も新田もそれをしっかりとプラスの方向に持っていっていた。「プレッシャーがあっても撮影は始まってしまう。立ち向かっていくしかなかったですね。『ジョジョ』に億泰は1人しかいないし、やり方に答えはないから、とことん迷える役ですし。このストーリーの中でリアリティのある芝居をしたいなと思っていました」という新田と「これだけプレッシャーを感じられるのも『ジョジョ』と巡り合わなければ感じられないことだったし『絶対やってやろう!』と思っていたので現場に入るのを楽しみにしていました」と山﨑。



現場ではお互い同世代ということも大きかったようだ。「最初『(ジョジョ役が)山﨑賢人さんです』って聞いた時に、同世代でこれだけ活躍している方だし、とても会ってみたい…刺激は絶対受けられると思っていました」と振り返る新田に山﨑も「真剣佑も神木隆之介くんも同世代で、2人と一緒にいるのはかなり心強かったですね。現場では、先輩方もいる中で完全に億泰になっていた真剣佑を見て、俺も頑張ろうと思いましたし、もちろん一緒にやっていてすごく楽しかったです。(原作の)仗助と億泰の関係性がすごく好きなので、もっと今後絡んでいきたいですよね」と笑顔を覗かせ、お互い「やりたいよね!」と声を揃える。



(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社




山﨑が「とにかくシッチェスという街は杜王町にピッタリ」というように、今回はスペインのシッチェスでロケを敢行。撮影前の会見時にはポロッと情報が出てしまう一幕もあったが、気持ちを切らさずに『ジョジョ』の世界へと没頭していった。新田も今回の撮影は大歓迎だったようだ。「もしも日本で撮影をしていたら作品が成立しなかったのかなというくらい、シッチェスの街に説得力がありましたね。それは役作りにも影響したし、やりやすかった。こういった環境にずっと居ながら億泰が出来たことは本当に幸せだったと思います」



お互い信念を持った男どうしの真剣勝負。それが“特別な力を持っている者同士”ともなれば、男ゴコロがくすぐられないわけがない。山﨑は「自分も『ジョジョ』を読んで大好きになりましたし、もともとこういう少年の心をくすぐるようなバトル漫画は大好き。自分はサッカーをやっていたこともあって、負けず嫌いなところもありますから。(億泰たちとは)闘いなんで、本当に死ぬ気で闘ってましたね」と話せば、新田も「“スタンド”で闘うだけじゃなくて、感情のぶつかり合いもある。これはまさに『ジョジョ』でしか見ない闘いですよね。『(動きの中で)ここでスタンド出る。背中で殺す…目つきどうなってる?』みたいに考えることが多すぎて、気合の入り方も違いましたし」と続く。



(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社




「ジョジョの奇妙な冒険」第3部からおなじみとなった“スタンド”という特殊な能力。アニメでは描かれてきたが、クレイジー・ダイヤモンド、ザ・ハンド、スタープラチナなどが実写版に登場するのは初めて。イメージ感覚的には「遠隔操作」となるが、言葉にするのと演じるのではその難しさは全く違うのは当然だ。「『ここからこういう軌道でクレイジー・ダイヤモンドが出ている』といった説明はありましたけど、やっぱり一番最初は『どうしたら良いんだろう』と思っていて。キレて歩いていって、なんとなく動いてみた(肩を出した)んですよ。そしたらそれがOKだったので、『(誇張したり)無駄なことはしないほうが良いな』と感じました。相手を殴るけど、殴るのはスタンドなので。手は出ないけど、気持ちとしては右側から殴っている。慣れてくると体が動かなくても殴れている感じが自分にもあったので、それは面白かったですよ。ただ、当時現場では必死でしたね。本当に」



今回の『ジョジョ』を“総合芸術”だとプッシュする二人。出来上がったものは想像以上に驚かされたんだとか。「すごく自信を持ってお届けできる作品だし、僕の想像の遥か彼方を行っていましたね。日本って今こんなCGが出来るのかとすごくビックリしましたし、これはもうハリウッド顔負けな映画だなと」(新田)、「とにかく死ぬ気で全力でやったので、どんな映像になるのかはわからなかった。普通にスタンドが出てきた時「すげぇな」ってめっちゃテンションが上りましたね。クオリティもスゴイし、ジャンルはもうジョジョでしかないし、ぜひ皆さんにも観てほしいです」(山﨑)



(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社




「これ、友達連れて行かないと絶対満足できないと思いますよ。観た後にいろいろ言いたいですもん。仗助の登場シーンバリバリかっこいいしね」という新田の言葉通り、映画を観て友達と盛り上がって欲しい『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』。実のところ、カッコいい億泰が見られるのはここまでで、ぜひとも第二章以降を期待しつつ、まずは邦画界の本気をその目に焼き付けて欲しい。



山﨑賢人 ヘアメイク:永瀬多壱(ヴァニテ)、スタイリスト:伊藤省吾(sitor)/新田真剣佑 ヘアメイク:粕谷ゆーすけ(アディクトケース)、スタイリスト:前田勇弥


映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』

2017年8月4日(金)公開





原作:荒木飛呂彦(集英社ジャンプ コミックス刊)

監督:三池崇史

出演:山﨑賢人、神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、新田真剣佑、観月ありさ、國村隼、山田孝之、伊勢谷友介

配給:東宝/ワーナー・ブラザース映画