お笑いコンビ・ピースの又吉直樹の初純文学作品にして、<第153回芥川賞>受賞作「火花」をお笑い芸人であり、映画監督でもある板尾創路の手によって実写映画化した『火花』(11月23日全国公開)。来週の映画公開を前に、都内にて“あほんだら”試写会を開催、映画で同名漫才コンビを演じた桐谷健太と三浦誠己、さらに板尾創路監督が登壇してイベントが開催された。



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板尾監督、痛恨のミス!?



登壇の挨拶で「ミナサン、エイガ…ヒバナイカガデシタカ……ツッコめや!」とつかみを取りに行く桐谷に「なんで片言やねん」と冷静な三浦。すると「それそれ!ありがとうございます(笑)」と満足気な笑みを浮かべる桐谷。板尾監督からも「ちゃんとしたやつはないんや。ボケっぱなしなのね。神谷らしい!」と好印象。その板尾監督は「う〜み〜の〜♪」と桐谷の『海の声』を歌い出すも、桐谷から「僕の歌です! しかも最初は“そ〜ら〜の〜”なんです」と指摘されて板尾監督は思わず赤面「そんな僕です」と挨拶した。



夢を追う人たちを前に桐谷が「やりたいことが5歳の頃からブレずに来た。高校のときは自分が表紙の雑誌を作ったりして。自信満々だったけど、上京したての頃、オーディションもうからない、何をやってもダメな時期があって。月10回くらいは金縛りにあってましたよ。現実逃避したいから17時間くらい寝たりとか…」と苦労話を交えて告白すると、三浦は思わず「きっつ!!」と反応。「でも、今悩んでいる人もこうやって笑える日が来ると思ってもらえれば」とフォローした。



出だしからノリノリのあほんだらコンビ

出だしからノリノリのあほんだらコンビ




元芸人の三浦は「お金がなかったのでひたすらラーメンを食べていましたね。でも周りもそうだったので、それが苦労だとは思っていなかった」と当時を振り返る。そして2人とは対象的なのは板尾監督。「僕は苦労したことはないですね」とキッパリ。「大阪で芸人をやっていたからというのもあるんですが、大阪の街の人に育ててもらった感じです。『吉本行ってる』って言ったら飯食わせてくれたり、家賃安くしてくれたりとか甘やかされて育ったんでね」



それでも「お金はなかったですから」と昭和あるあるとも言える「エロビデオの自動販売機」の話をし始め、「他人がかったものの振動でたまに同じものが落ちていたので…」と若気の至りを告白すると桐谷は「古き良き時代ですね(笑)」とニンマリ。



桐谷健太、まさかのギャグ披露!



会場に集った夢追い人への悩み相談に乗ることになった3人。高校3年生の男子高生から「卒業式に備えて一発ギャグを考えている。悲しいまま終わらせたくないので、桐谷さんにギャグを教わりたい」と懇願されると「他力本願やん!いきなりネタパクる気なん?」と桐谷。会場の拍手の後押しを受け、相談者の名前を入れたギャグを即座に披露。三浦からも「ちゃんとやれよ、ホンマ!」とハッパをかけられた相談者は即実践してみることに。



喋りだしたらとまらない3人

喋りだしたらとまらない3人




それを観た桐谷は「笑うまでやったらええねん!」板尾監督も「(ウケなかったら)そのまま(ネタをやりながら)はけていくねん」とアドバイス。思わぬ盛り上がりを見せる形となった。



最後に板尾監督は「桐谷くんの神谷は難しい役。見事に神谷像を掴んでくれた嬉しさと、三浦くんが陰ながらサポートしてくれて、コンビになろうとしてくれた努力に感謝しています」と感謝の言葉を贈り、三浦も「ネイティブな関西弁を使えて、神谷を貫き通せるのは桐谷健太しかいなかったですし、夢のような3ヶ月を頂きました」と続いた。2人の言葉を聞いた桐谷は「ちょっと泣きそう…泣かすつもり?」と驚きつつ、「この映画に入る前に、神谷という役がすごく色んな人間性を持っていて、体ひとつでどう演じようか悩んでいた時に板尾監督がいろいろと言ってくれたことがすごく感謝しているし、それがあったから神谷を演じられたと思っています」と熱い思いで応えていた。


映画『火花』

2017年11月23日全国東宝系にて公開





原作:又吉直樹著「火花」(文藝春秋 刊)

監督:板尾創路(『板尾創路の脱獄王』、『月光ノ仮面』)

脚本:板尾創路、豊田利晃(『青い春』、『クローズEXPLODE』)

出演:菅田将暉、桐谷健太、木村文乃、川谷修士、三浦誠己ほか

配給:東宝