『アメトーーク!』(画像は番組公式サイトから)

『アメトーーク!』(画像は番組公式サイトから)




2017年11月16日(木)、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「本屋で読書芸人」が放送された。



スタジオを飛び出して「代官山 蔦屋書店」(東京・代官山)で熱い読書トークを繰り広げたのは、前回に引き続きピース・又吉直樹、オアシズ・光浦靖子、メイプル超合金・カズレーザー、そして、Instagramで読んだ本を投稿するほどの読書好きという東野幸治。また、番組後半のゲストには、小説を連載するほどの読書好きアイドル、乃木坂46・高山一実が登場した。



読書芸人4人が選んだ「今年読んだ好きな本」をまとめて紹介する。


東野幸治の好きな本



普段、本を読まない雨上がり決死隊・蛍原をして「読んでみたい」と言わしめた『蜜蜂と遠雷』(恩田陸 、幻冬舎)

普段、本を読まない雨上がり決死隊・蛍原をして「読んでみたい」と言わしめた『蜜蜂と遠雷』(恩田陸 、幻冬舎)




『蜜蜂と遠雷』(恩田陸 、幻冬舎)

『全裸監督 村西とおる伝』(本橋信宏 、太田出版)

『ルビンの壺が割れた』(宿野かほる 、新潮社)

『明るい夜に出かけて』( 佐藤多佳子 、新潮社)

『R帝国』(中村文則 、中央公論新社)

『紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男』(野崎幸助 、講談社)

『ボクたちはみんな大人になれなかった』(燃え殻 、新潮社)

『1984年のUWF』(柳澤健 、文藝春秋)

『ホワイトラビット』(伊坂幸太郎 、新潮社)



まず読書芸人たちの間で盛り上がったのが、2017年本屋大賞にも選ばれた『蜜蜂と遠雷』。音が聞こえてくるような描写で、「漫画『ピアノの森』の文章版」とも称された。



『明るい夜に出かけて』はアルコ&ピースのラジオが舞台で、思わず彼らに嫉妬する場面も。



あまり本を読まない蛍原にもオススメという形で紹介された『紀州のドン・ファン』は、「普通のおじさんがどうやって美女と交際するか」という内容。



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オアシズ・光浦靖子の好きな本



プロレス好きで直木賞作家という異色のキャラクターを持つ西加奈子が放つ『i』

プロレス好きで直木賞作家という異色のキャラクターを持つ西加奈子が放つ『i』(西加奈子 、ポプラ社)




『i』(西加奈子 、ポプラ社)

『臣女』(吉村萬壱 、徳間書店)

『ピンポン』(パク・ミンギュ 、白水社)

『罪の声』(塩田武士 、講談社)

『星の子』(今村夏子 、朝日新聞出版)

『東京自叙伝』(奥泉光 、集英社)



西加奈子の小説『サラバ!』ロスになったときに読んで面白かったという『i』は、アメリカ人の父と日本人の母の養子となったシリア人の女性が主人公。光浦いわく、西加奈子は「究極の共存の人」とか。



『臣女』は、夫の浮気をきっかけに巨大化していく妻に対し、食べ物をどうやって与えるか、などの一見シュールに思われる描写が続くことが話題に。一方で「島清恋愛文学賞」の受賞作でもあり、どのように純愛につながっていくのかが見どころ。



未解決の「グリコ・森永事件」をフィクションで推理する『罪の声』もピックアップされた。


ピース・又吉直樹の好きな本



又吉は「昔からファン。話は絶望的なものが多いんですけど、本人はすごい明るい」と中村文則像をコメント。『R帝国』(中村文則 、中央公論新社)

又吉は「昔からファン。話は絶望的なものが多いんですけど、本人はすごい明るい」と中村文則像をコメント。『R帝国』(中村文則 、中央公論新社)




『ビニール傘』(岸政彦 、新潮社)

『成功者K』(羽田圭介 、河出書房新社)

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』(若林正恭 、KADOKAWA)

『R帝国』(中村文則 、中央公論新社)

『しんせかい』(山下澄人 、新潮社)

『ゆらぐ玉の緒』(古井由吉 、新潮社)

『歩道橋の魔術師』(呉明益 、白水社)

『1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった』(せきしろ 、双葉社)

『i』(西加奈子 、ポプラ社)

『神秘大通り(上・下)』(ジョン・アーヴィング 、新潮社)



『ビニール傘』は、大阪の片隅で暮らす若く貧しい男女の物語で、又吉は描写のディテールの細かさを力説。



『成功者K』は芥川賞作家の羽田圭介の作品で、主人公は「芥川賞を受賞した“K”」。現実なのか虚構なのかという感覚がおもしろい一冊。



『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』は、読書芸人でもあるオードリー若林の作品で、「登場人物がチャーミングで好きになる。読者も旅行している気分になれ、キューバに行きたくなる」と又吉。



東野もラインナップに入れていた『R帝国』は、『教団X』『私の消滅』に続き今回も登場した中村文則の新作。



『ゆらぐ玉の緒』は「おすすめというより個人的に好き」という作品。光浦をして「難しい」と言わしめた内容を語る又吉に対し、東野いわく「珍しく説明していて興奮している!」。



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メイプル超合金・カズレーザーの好きな本



ワクワクする!と東野とカズレーザーが大興奮の『サピエンス全史(上・下)』(ユヴァル・ノア・ハラリ 、河出書房新社)

ワクワクする!と東野とカズレーザーが大興奮の『サピエンス全史(上・下)』(ユヴァル・ノア・ハラリ 、河出書房新社)




『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』(呉座勇一 、中央公論新社)

『サピエンス全史(上・下)』(ユヴァル・ノア・ハラリ 、河出書房新社)

『ムー公式 実践・超日常英会話』(宇佐和通 石原まこちん 、学習研究社)

『妻に捧げた1778話』(眉村卓 、新潮社)

『スティーブ・ジョブズ』(上川敦志 小口覺 監修:大谷和利、小学館)



ベストセラー本の『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』は、応仁の乱をすごくわかりやすく書いた本。



カズレーザーが東野にすすめられて読んだという『サピエンス全史』は、文化人類学の本。二人は「人類が始まって繁栄するまでのことを分かりやすく紹介している。特に(上)の前半がめちゃくちゃおもしろい!ワクワクする!」と興奮気味。



『ムー公式 実践・超日常英会話』は、例文が「紙幣に秘密結社のシンボルが描かれている」「ベルギーにUFOが大量に飛来した」などシュールだが、「勉強になるいい単語をちゃんと選んでいるのが腹立つ!」。



『妻に捧げた1778話』は、余命宣告された妻のために毎日一篇の話を描き続ける内容で、夫婦の絆の美しさに「15年ぶりに泣いた」とカズレーザー。「奥さんが亡くなられた日に書かれた『最終回』を、本当に読んで欲しい!」。


東野幸治が教えて欲しいおすすめの本



「今年読んだ好きな本」のプレゼンのあとも、続々と本が登場。東野の「熱くなく、ファンタジーじゃない」というリクエストに対して、3人の読書芸人がプレゼンしたのは以下の3冊。



又吉『ゴランノスポン』(町田康 、新潮社)

光浦『夜の谷を行く』(桐野夏生 、文藝春秋)

カズレーザー『岳飛伝』(田中芳樹 、講談社)



読書プレゼン「教科書に載ってる本」「変わった本」「泣ける本」で登場した本は?



「国語の教科書に載っている本」(又吉)

『走れメロス』(太宰治 、新潮社)

キャラクターコントとして「メロスを筋肉質のいいやつ」として読むススメ。メロスを照英だと想像して読むとおもしろい、と又吉。



『おはじき』(宮川ひろ 太田大八 、岩崎書店)

「沢田さんのほくろ」という話は、又吉が一番最初に感情移入できた小説と話す。



「変わったギミックの本」(本の作りをこだわっている本)(カズレーザー)

『残像に口紅を』(筒井康隆 、 中央公論新社)

一文字ずつ言葉が消えていく世界を描いた実験的小説。例えば、「お」がなくなると「奥さん」がいなくなるというふうに、言葉とともに概念も消えていく。後半が袋とじになっており、その理由は……?



『生者と死者』(泡坂妻夫 、新潮社)

途中が袋とじなっており、開けると短編から長編になる。



「私が必ず泣ける本」(光浦)

『八日目の蝉』(角田光代 、中央公論新社)

『ねこのおうち』(柳美里 、河出書房新社)


ロケ地となった代官山 蔦屋書店では「今年読んだ好きな本」特設コーナーが1カ月間設置されるほか、一部TSUTAYA店舗ではフェアも開催されるので、気になる作品があったらチェックしてみよう。



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