泣けると話題の青春小説が若手実力派の共演で映像化



◆PROFILE

北村匠海(左)

Takumi Kitamura/'97年生まれ。ダンスロックバンド“DISH//”のメンバーとしても活躍。待機作は映画『勝手にふるえてろ』。

浜辺美波(右)

Minami Hamabe/'00年生まれ。'11年公開の『アリと恋文』で映画デビュー。最新作は9月30日より公開の映画『亜人』。



演じすぎず、嘘のない芝居ができた(北村)



“泣ける小説”として話題のベストセラー『君の膵臓(すいぞう)をたべたい』が実写映画化。7月28日より劇場公開される。膵臓の病と闘いながらも懸命に生き続ける山内桜良と、ただ一人彼女の秘密を知るクラスメイトの“僕”。二人の主人公を演じたのは注目の若手俳優、浜辺美波と北村匠海だ。



北村:“僕”は他人に興味がなくて、いつも黙々と本を読んでいる地味な少年ですが、演じる僕自身、共感できる部分がたくさんあったんです。以前は僕も、周囲に壁を作って、自分の世界だけで日々を完結させてしまうようなところがあったので。だからあまり気負わず、ごく自然に演じるよう心がけました。



浜辺:私が原作や脚本から得た桜良像は、笑顔が印象的で、つらい時でも人のために前向きになれる女の子。どちらかというと“僕”に似ている私の目には、まぶしい存在に見えたので、そこを表現していきたいと思いました。



――“僕”が笑わない分、桜良の笑顔は作品にコントラストを添える上で重要な要素だ。



北村:桜良は“僕”を照らす太陽のような存在。あの笑顔がなかったら、成立しないシーンもあったと思うんです。笑顔の練習ってした?



浜辺:してないです(笑)。でも笑顔のシーンごとに、どんな素敵な想いを込めようか、どんな大切な気持ちを託そうか、とは考えていました。



北村:二人の距離に反比例するように桜良が衰弱してくると、弱々しい笑顔から発せられる言葉が、演じる僕の心にも響くんですよ。その気持ちを純粋に噛み砕きつつ役と向き合えたので、素のままの自然な芝居ができました。



浜辺:最初は二人の微妙な距離感をつかむのが難しかったのですが、桜良の影響を受けて心を閉ざしていた“僕”の想いが節々にあふれ出てくるのを見てからは、やりやすくなりました。後半の病院のシーンなどは、桜良らしさを存分に出せたと思います。



初号試写では、ずっと泣いていました(浜辺)



――完成した映像を観た時は泣いてしまったという二人に、作品の見どころを聞いてみた。



北村:結末にも感動しましたが、このタイトルだからこその涙というのもあると思います。観終わった後に、生と死について少しでも考えていただけたらうれしいです。



浜辺:私は観ながらずっと泣いていました。映画を観る際は、桜良が『共病文庫』や手紙に残した想いを感じてほしいと思います。そして、桜良の想いが大切な人たちに届く様子を見届けてください。




『君の膵臓をたべたい』





『君の膵臓をたべたい』



住野よる/著 双葉社 667円(税抜)



著者のデビュー作にして180万部を突破した、泣けると話題のベストセラー。地味な高校生“僕”はある日、病院で表紙に『共病文庫』と書かれた1冊の本を拾ったことから、クラスの人気者・山内桜良の秘密を知ってしまう。彼女は膵臓の病を患い、余命いくばくもないというが…。



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(取材・文:村岡真理子/撮影:近藤豊)