作っても作っても形にならなくて、“一生できないんじゃないかな”って思った時もあった



真太郎(Dr)「僕はアルバムが出る度に『超大作』って言ってきたんですよ。だけど今回は、内容的にもボリューム的にも、過去の作品を超大作と呼んだのがもったいないくらい、本当の超大作だなって思っていて」



誠果(Sax/Manipulator)「アルバムを作り終えてみて、『必然的な奇跡を起こすバンドだな』って思いましたね」



結果的にUVERworld史上最も長きにわたる制作期間をかけることとなった3年ぶりのアルバム『TYCOON』。



CD収録時間の限界値まで使い切り、全18曲を収録するというフルボリュームでの仕上がりとなった本作を聴けば一発でわかる通り、既発シングル群のような王道のUVERworld節を突き詰めた楽曲がある一方で、「SHOUT LOVE」や「IDEAL REALITY」をはじめ音楽的なバラエティも格段に広がったこのアルバムからは、明確にUVERworldの新しい挑戦と新しい感覚が数多く聴こえてくる。



2014年7月に発売したアルバム『Ø CHOIR』までを作り上げる中で獲得したバンドとしての強靭な肉体と信念、リスナーの胸をダイレクトに打つ強いメッセージ性をさらにタフなものへと磨き上げながらも、同時に、EDM以降のポップミュージックやヒップホップ、オルタナティヴR&Bといった海外のポピュラー音楽からのフィードバックをUVERworldのロックバンド観へと昇華し、それぞれの曲へと結実させることで、新たなUVERworldのロックサウンド、ロックソングを作り上げている。



信人(B)「正直、作っても作っても形にならなくて『一生アルバムできないんじゃないかな』って思った時もあったくらい、今回の制作は長かったんですよ。たとえば『普通のギターロックはもう古い』ってTAKUYA∞が言い出して、『じゃあどうすんねん!』ってなった時があって。世の中的な『ロックは古い』っていう空気に対して自分も『確かに今の時代はそうかもな』って思ってしまったことがあったし、だけど一方では『ストレートにやりたい!』っていう気持ちもあるし、その中で深みにハマッてしまって正解がわからなくなった時期もあったし…でも最終的にはそれも抜け出して、自分たちの『ええやん!』っていう感覚に還っていったからこそできあがった作品だと思いますね」



克哉(G)「僕らはまず自分たちのやりたいことをやるのが一番にある上で、そこまでに培ってきたものを毎回出し切るのがモットーなんですよ。でも、それだけだと飽きてしまうのも事実で、常に新鮮さを求めつつ大事なものは守りたいっていう葛藤が生まれるんですよね。しかも人から『カッコいい』『新鮮だな』って言ってもらうためには、1歩前に出たくらいでは伝わらん、100歩前に出たくらいで1歩分伝わるんやないかっていう…今回は特にそう考えて作っていった結果、2歩くらい前に出て新しさを感じてもらえる作品になったんじゃないかと思いますね。今回『引き算の美学』って言ってるような洗練された音の積み方ができたという意味でも、少しずつ成長している過程において大きな1枚やと思います。で、それが何故できたのかと言えば、培ってきた経験に尽きると思うんです。新しいことをやるのは常に怖さもあるけど、それでもトライできるっていうこと自体、今までの経験値が出てると思っていて…ほんまに負けへんバンドになれるだけのものを培えたアルバムを、ここで作れたと思います」



とにかく好きなものに対して突き進んで行くことが最終的に幸せになれることだって信じてる



ちなみにTAKUYA∞は今回のアルバム制作を通して、UVERworldとして次のステージへ行くための音像を獲得するために“相当メンバーを振り回した、みんなよくついてきてくれたと感謝している”という話をしていたのだが、本当にその甲斐のある、彼らがここから10年を闘って行くために必要な新たな武器を勝ち取ることができた、バンド自体を根本からビルドアップするアルバムであることは間違いないだろう。



彰(G)「もちろん振り回されたこともあったけど、タイミングによっては僕のほうこそメンバーに迷惑をかけたなっていう自覚もあるし。でも実は、今回は制作が長くなっただけで、そういうところはいつも通りな気もするんですよね。逆に言えば、僕らはそれくらい自由なんですよ。その自由さがあるからこそ、こういう歌詞や感情があって。それがわかった時に、許し合えるのがこのバンドだと思うんですよ。実際、TAKUYA∞から歌詞が上がってきた時はそういう気持ちになったので」



TAKUYA∞(Vo)「最近、とにかく自分のやりたいことは全部やってやろうっていう想いが強いんですよね。自分はヴォーカリストが一番向いてるって思ったことは1回もないんですよ。もちろんちゃんと結果も残せてきたと思うんですけど、でも、たぶんもっと簡単に結果を出せるものが僕にはヴォーカリスト以外にあったと思うんです。でも、それをわかっていたとしても僕は音楽がやりたくてずっと続けてきて、で、それが僕にとてつもない大きな幸せをくれた。だから自分たちの音楽を聴いてくれる人たちにもそういう想いで生きて欲しいなと思う。向き不向きもすげぇ大事なんですけど、でも、それぞれが本当にやりたいと思うことをやって、とにかく好きなものに対して突き進んで行くことが最終的に幸せになれることだって信じてるので。それは今、また改めて強く思ってますね」



(取材・文:音楽雑誌『MUSICA』編集長・有泉智子/撮影:市村円香)



UVERworld リリース情報




TYCOON








TYCOON



NEW ALBUM

2017年8月19日レンタル開始

2017年8月2日発売



初回生産限定盤(CD+特典CD+三方背ケース+フォトブック):SRCL-9467〜8 3,700円(税抜)

通常盤(CD):SRCL-9469 3,000円(税抜)

TSUTAYA 予約/購入特典

抽選特典

サイン入りポスター(撮りおろし)5名様

予約/購入特典

オリジナルポスター

(BIG JKサイズ)






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