日本でも大ブームとなった海外ドラマの双璧として、今なおファンを魅了し続けているリアルタイム・サスペンス『24 -TWENTY FOUR-』と、タイムリミット・サスペンス『プリズン・ブレイク』が再始動。双方とも字幕版はデジタル先行配信されていたが、先日7月21日には『24 -TWENTY FOUR- レガシー』が一足先にBlu-ray&DVDでリリース。



吹替版のファンには待望のパッケージ版リリースを記念したトークイベントが都内にて開催され、『24 -TWENTY FOUR-』では主人公のジャック・バウアーを演じてきた小山力也、新作の『24-TWENTY FOUR- レガシー』からは新主人公エリック・カーターを演じる鈴木達央、こちらは8月11日にリリースを控える『プリズン・ブレイク シーズン5』から主人公のマイケル・スコフィールド演じる東地宏樹が登壇した。



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小山「何度台本を投げたかわからないですよ」



『24 -TWENTY FOUR-』の新シリーズが始まることに小山は「キーファーが出ないことはほぼ分かっていたのですが、同じタイトルが続いていくのはとても嬉しいことですね。ある意味感動的でもありました」と感慨深げ。



一方の東地はと言うと、「僕はシーズン4が終わった時に自分(のキャラクター)が死んでいたので、また始まると言われた時にびっくりした」と驚きつつも、「シーズン5の1話目も面白くて、シーズン1の最初を思い出すようなところから始まって、マイケルがなぜ生きていたかという理由もハッキリ分かる仕上がりになっていて…」と感想を述べていると小山がすかさず「それは何故ですか??」とツッコミ。間髪入れずに「何故生きていた!!」とさらに畳み掛ける。



小山力也といえば、やはりジャック

小山力也といえば、やはりジャック




思わぬツッコミに東地が「ジャックに言われてしまいましたけれども…(笑)」と反応しながら「ここではあえて言いませんが、そこを楽しみに観ていただけると一番嬉しいですね」と続けていると再び小山は「クローンだったとかそんなんじゃないですね?」と追求してくともう止まらずに…。



東地:クローン…惜しい!!

小山:惜しい?

東地:惜しくない!全然惜しくない!!

鈴木:なんでここで大喜利始めるんですか?(笑)

小山:双子の弟が居たとか…

東地:あっ…双子ではない…。ええ。さすがですね、ジャック。



…とこのように出だしからまさに“せっかちなジャック”のごとく小山が問い詰めていくさまに、会場からは笑いが起きる。



そんな小山も当時はかなり『24 -TWENTY FOUR-』に悪戦苦闘していたと振り返る。「僕は今でこそ若干余裕が出てきたんですが、それでもジャックとの共通点はどちらも小心者ということで。とにかくパニクる、慌てる、あがくのが常でしたからね。台本もらっても、収録の時間までに全然自分の芝居が出来なくて、やってもやっても終わらなくて。本当に夜中に何度も『クソっー!』って怒鳴って。ジャックのセリフでも怒鳴るし、本人の素でも怒鳴るし、何度台本を投げたかわからないですよ。夜中に『爆発するぞ!』って怒鳴ったりね、『そっちじゃない! 逃げろ!!』とか言ったりね、近所からいっぱい苦情が来るくらい。それで全く寝ずに現場に行って、『今日はダメだ…』と思っても、行ったら行ったで、共演者の声を聞いたら1人ではできなかったことがパっとできたりとかね、そういうこともありました」



この小山の回想に「そんなご苦労があったとは…」とMCが感心していると「そうなんですよ。そんな簡単にできるもんじゃないんだよ!」と力説して再び笑いを誘う。これには鈴木がたまらず「小心者というより、暴走しがち、ってところも似てますよね」とフォロー。



東地からは「プリズンは刑務所の中なので、男の声優さんたちがたくさん来るんですよね。で、ガヤとかを撮った後のムンとする部室のような臭いがね、昨日のことのように思い出されるんですけど、ちょっとキツかったなと(笑)」と作品らしいエピソードが飛び出した。



ティーバックこと若本規夫の洗礼を受ける新キャスト…?



新作の感想を聞かれた東地は「間が空いたので、久々の収録は緊張感と恥ずかしさがあって、『これでいいのかな?』って思いながらやってました。後で聞いたらみんなもそうだったみたいで。でも一ロール終わった時に、ディレクターの方が『皆さん全くブランクを感じさせないです』という嘘のようなありがたい言葉をいただいて、遠慮なく出来たということはありましたね」とコメント。そして、新キャストには若本規夫の洗礼があったことも明かしてくれた。「『プリズン・ブレイク』を観て声優になった人たちがキャストに居て、その人達が若本さんを目の当たりにするわけですよね。それはあまりにもたまらないことで…。まさにレジェンドとはこういうことなんでしょうね。(若本さんを)見ている人たちを見ているのが楽しくて」



こちらもマイケルといえば、東地宏樹

こちらもマイケルといえば、東地宏樹




『24-TWENTY FOUR- レガシー』で若き主人公を演じた鈴木は「最初はボイステストでエリックに声を当てさせていただいたので、その時は自分が出せるものをすべて出し切って帰ろうと言う気持ちだけでやっていました。いざ決まった時に、力也さんのジャックがある中で自分が何を出来るのかなと思って、歴史に名を連ねることが光栄でもあり不安もあり、高揚感もあり、と何とも言えない複雑な感情はありましたよね」と述懐。徐々に収録も楽しんでいった。



「最初は自分がエリックと同じであたふたしているのが多かったですね。その中で、以前の『24-TWENTY FOUR-』にも関わっていた方々や演出の神尾さんにも助けていただいて。それこそ小山さんの当時の話を聞かせていただいたり、そうしたなかでちょっとずつ気持ちをほぐしてもらえたので。『24-TWENTY FOUR-』も誰が裏切り者か死ぬのかわからなくて、台本は結構ギリギリでいただくこともあったので、東地さんたちと同じかもしれませんが、飲み屋で『次誰が死ぬ』とか『誰が怪しい』とか言って指差しクイズやって、次週その答え合わせ(収録)がある、みたいなのもありましたね」



さらに、先の小山の話に鈴木自身も重なるところがあったようで…。「『24-TWENTY FOUR-』という作品を、自身でエリックとして進めば進むほど、1人で何かを背負うということの難しさと重さと責任感と、決断する時の覚悟の強さと弱さというものが重要になってくるのかなって。『こういうものを背負いながら力也さんはやってらっしゃったんだな』と。寝ずに現場に向かったというのは僕にもあって、家で夜通し叫んでいたり(笑)。そういうことは一度や二度じゃなかったし、正解がわからなくて、どうしたらそこにたどり着けるんだろうと不安だけを抱えながら現場に向かうことも多かったですね。僕も力也さんと同じで周りの方に助けていただいて、自分が気づくこともたくさんありました」



自分が自分と会話??



色々事件が起きる両作にかけて、「収録では何か事件がありましたか?」と聞かれた東地は「事件ではないんですが、『ジャ』というキャラクターがいまして、変なところで名前を入れると「〜ジャ。」みたいになってしまうので、台詞の位置を変えたり、ということはありましたね」と解説。これに小山は再び「それは人間ですか?」とツッコんで笑わせていた。



鈴木からは「自分が自分と話す?」という奇妙なあるあるについて。「『24』は登場人物が多いので、メインキャラクターに近い人達でも別のキャラクターを兼ねることがあるんですね。スタッフ含めて最初から台本をすべてもらっていなかったので、蓋を開けたら『あれ、俺ずっと自分と会話してる』って言う人が2名ほどいましたね。これはあるあるなのかなと」



人気声優の鈴木が、新作の『24』で主役に!

人気声優の鈴木が、新作の『24』で主役に!




これに小山が「僕らのときもありましたけど、それほどダブったことはなかったかなと思います」と振り返ると、鈴木からはもっと具体的な名前が明かされたのだった。



鈴木:あと、シーンが変わってもその人が兼ねているキャラがまた出てきて、マイク前から誰も動かない、みたいなこともありましたね。…加瀬(加瀬康之)さんです。

小山:加瀬くんがね! 最初は大統領の息子でしたからね。

鈴木:現場では「ミスター『24』」と呼ばれていました。

小山:おお!



さらに、鈴木が演じたエリックには実はジャックと共通点もあったようで、それは鈴木にとって嬉しいことだったという。「打ち上げの時に、音響でミキサーの方に『力也さんの芝居とか意識してた?』と聞かれて。もちろん演じている時によぎったことはありましたけど、同じ人間がやることではないので、考えすぎないようにエリックには向き合っていました。自分から出てくるものを信じていたんですが『力也さんと声の波形が全く同じだよ』と言われたとき、エリック・カーターとして生きることが出来たひとつ証として、自分の中で嬉しかったことを覚えています。そういう意味でちょっとした接合点というか、繋がりは作れたのかなと個人的には思っていますけどね」



この想いを聞いた小山は「僕はびっくりしましたけどね。でも嬉しいですね。ある番組にたっつんが来てくれて『(新しい『24』の主役を)やる』と報告を受けた時、本当に単純に嬉しかったし、たっつんでよかったなと思いました。自分に厳しい…多分他人にも厳しいんだろうけど、周りに対してはとても謙虚。彼なら間違いないなと思いましたから。良いか悪いかは一声聞けば分かるんです。逆もそうですけどね。なのできっと最後まで素晴らしい作品になっていると思います」と鈴木を手放しで賞賛していた。



イベントでは小山のジャック節炸裂!といったところ

イベントでは小山のジャック節炸裂!といったところ




豪華メンバーの話も尽きない中、最後はそれぞれの見どころを語ってイベントを締めくくった。



東地:シーズン5は、死んでいたマイケル・スコフィールドが生きていたという第一話から始まるのですが、第一話はシーズン1の第一話と類似している点があります。キーワードは“入れ墨”なんですが。そこからスタートして、なぜマイケルが生きていたのかという、リアリティがある内容になっています。シーズン5から観ても楽しめる作品になっているので、5から観てもいいですし、1から見直してもいいと思います。吹替版をお楽しみにしてください。



鈴木:『24-TWENTY FOUR- レガシー』はエリック・カーターの新しい物語として描かれています。『24-TWENTY FOUR-』のキャラクターとしてはトニー・アルメイダが出てきたりする中で、エリックが何を選択して何に対して覚悟を持って生きるのか、というところに焦点が置かれた作品かなと思っています。ジャックのときとはまた違ったエリック・カーターの描く『24-TWENTY FOUR-』の物語を楽しんでいただければと思います。


『24 -TWENTY FOUR- レガシー』

DVD好評レンタル&発売、デジタル配信中!



『プリズン・ブレイク シーズン5』

先行デジタル配信中(字幕版)

8月11日DVDリリース