2000年台初頭、TV地上波放送およびパッケージ化で人気が爆発、一世を風靡したキーファー・サザーランド主演の海外ドラマ『24-TWENTY FOUR-』。シリーズとしては足掛け13年ほどで8シーズン、そして9作目となった『リブ・アナザー・デイ』まで、ほぼアメリカを舞台に対テロ対策ユニット・CTUの戦いが描かれてきた人気作が、この夏に帰ってくる。



正確に言うなら、『帰ってくる』のではなく『やって来る』ということになるが、それは今まで主演を務めてきたキーファーが製作側に回り、新たなメンバーとともに作り出す新しい『24-TWENTY FOUR-』。それが今回の『24-TWENTY FOUR-レガシー』だ。



今回、キーファー演じたジャック・バウアーに代わり新たな主人公となるエリック・カーターの日本語吹替版で声優を担当する鈴木達央にインタビュー。人気声優としてだけでなく、音楽でも人気・実力を兼ね備えたバンド『OLDCODEX』として活躍中の彼に、後々伝説として語られる作品のシリーズに参加したことについて聞いた。



(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.




『24-TWENTY FOUR-』ですっかり人気者となったジャックだが、最初からあそこまでのキャラクターだったわけではない。そういう意味で言えば、今回鈴木が演じるエリックのキャラクターもじっくり楽しめるだろう。そしてお家芸の展開もしっかり継承しているから尚更だ。



鈴木:僕はこの作品は『24-TWENTY FOUR-』のシーズン1に近いと思っています。エリック・カーターは、レンジャー部隊の隊長で、CTUのメンバーではないんです。なので、より兵士感が出るようにという意識は持っていましたね。



鈴木が言うように、ジャックはもともとCTUのメンバーだが、エリックはそうではない。今までのシリーズであれば“外部の協力者”的ポジションにいた彼が主役としてどのようにCTUと関わっていくのか、は本作の見所のひとつでもある。実は自身も海外TVドラマのファンであるという鈴木。もともとその趣向には意外な一面が。



鈴木:キッカケは『特攻野郎Aチーム』から入って、もうそこからですね。『24-TWENTY FOUR-』ももちろん観ていましたし、当時から海外TVドラマが大好きでよく観ていましたね。僕はほとんど地上波は観ていなくて。ケーブルテレビに入っていたこともありますけど、映画と海ドラ、ディスカバリーチャンネルとアニマルプラネットという偏った感じですけど(笑)。



声優として活躍するようになってからは、趣味だったはずの作品鑑賞がつい“仕事モード”になってしまうこともあるんだとか。



鈴木:収録の仕事終わりに海外TVドラマとか観てしまうと、ついつい仕事モードで観ていたりしますね。演者さんの呼吸のとり方とか、台詞とか「そういうやり方もあるのか…」と思うときはあります。もちろん何も考えずに観ていることもありますけどね。



(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.




いち視聴者として『24-TWENTY FOUR-』に触れてきた鈴木にとって、やはり先輩・小山力也が演じてきたジャック・バウアーの存在なくして自身の役どころは語れない。



鈴木:実際に自分が声を当ててみて思ったことは、実は小山力也さんの演技はすごく真っ直ぐだったんだ、ということでしたね。エリックの性格上「ここは強く行きたい!」と思ってみてもしっくり来なかったり「俺、今力也さんになってないか?」って感じることもありましたから。そう感じたのは『24-TWENTY FOUR-』を観ていた、ということも少なからずあると思うんですが、ジャックとはキャラクターも違いますからね。僕が考え出した演技が結果的に小山さんと似ていた…というのは、もしかしたら演者として感じ方が一緒だったのかなって思います。



字幕・吹替の2パターンがある海外コンテンツにおいては、声におけるキャラクターも2パターン存在することになる。その取り組み方に何か工夫はあったのだろうか。



鈴木:オリジナル通りに吹替えるというよりは、演出の神尾さんが「吹き替え版として作っていく」と言ってくれていました。これは音楽とも一緒で、英語と日本語だと言葉数が違いますからね。日本語にすると短くなってしまうところは足したりしながら作っていく感じで。演じるエリックに関しては僕の声の低音部分をより求められたんですが、それ以外には特に指示はなかったですね。僕からも「こうしてみたい」と提案できたり、それを採用してもらえることもありましたから、どちらかと言うと自由にやらせてもらっている部分も多いですね。



(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.




キャタクターを作り上げていく上で演者の意思が反映されていくことは、“台本通り”ではない魅力につながる。そんな雰囲気がそのまま現場にも表れているような話もしてくれた。



鈴木:すでに『24-TWENTY FOUR-』を経験されていた先輩も居ながら、いい雰囲気で収録できていますね。またこれは本作のあるあるなんですが、収録ごとに台本をもらうので、先の展開を知らないんです。なので(演出側と)現場のやり取りでうっかり「次死んじゃうんで」みたいなネタバレが飛び出してしまった時、その人のテンションが落ちていても「でもこのエピソードはまだ生きてるよ!」ってフォローしてたりとかはありますよね(笑)。



なお、『24-TWENTY FOUR-レガシー』は冒頭で書いた9作目の『リブ・アナザー・デイ』と同じく、話数構成は全12話となっている。今までのシリーズが全24話だったことを考えれば、ここから見たいな、と思っている人にはまさにピッタリかもしれない。鈴木は最後にその魅力をこう語る。



鈴木:しっかりと『24-TWENTY FOUR-』を引き継ぎながら、新たな『24-TWENTY FOUR-』として随所に織り込まれているらしさや小ネタ、ドキドキ感を楽しんでもらえると思います。バトンを受けた僕らが今回新しい形での吹替えを提示できたらいいなと思っていますので、是非12話最後まで観ていただければと思います。


海外TVドラマ『24-TWENTY FOUR-レガシー』

DVD&Blu-ray発売&レンタル中、デジタル先行配信中!