夜の本気ダンスが初のドラマ主題歌(フジテレビ系木曜劇場「セシルのもくろみ」)を手がけたニューシングル「TAKE MY HAND」が8月9日にリリースされる。



最近のシングルではメロディを大切にしたセンチメンタルな楽曲が続いた夜ダンだったが、今作では久々にバンドの真骨頂となるダンサブルなナンバーが復活。



カップリングにはインディーズ時代にリリースされた『ヤングアダルト』収録の「This is pop」を現在のメンバーで再録するなど、今作はバンドの原点に帰ったことで、図らずも4人の成長を感じさせる1枚になった。(インタビュー&文:秦理絵 撮影:キセキミチコ)


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―ここにきて本領発揮のダンスナンバーになりましたね。「やっぱり夜ダンはこれだ!」っていう。かなりテンションが上がってます。



鈴鹿秋斗(Dr):そういうテンションで来ていただけるのをお待ちしてました(笑)



―ここ最近の『Without You / LIBERTY』とか『SHINY E.P.』の流れでは、「歌をちゃんと届けたい」と言ってましたけど。



鈴鹿:そうですね。今回は僕らの芯の部分で攻めてみました。もともと曲自体は夏に向けて作っていたんですけど、そこでドラマのプロデューサーからお声かけいただいて。話を聞いたら、あえてドラマとは逆のイメージの曲が良いっていうことだったんです。攻めた感じのロックな曲で違和感を出したいっていう。で、ちょうど作っていた曲を聴いていただいたら、ぴったりハマったので。今回はドラマに合わせて作ったというより、ちょうど僕らのやろうとしたことに重なって、タイアップが決まったんですよね。



マイケル(B):正攻法でいくと、ドラマの内容的には女性のアーティストさんが歌ってたりするほうがしっくりくるんですけど。そこであえてロックバンドの曲を使って、いままでの作品とは違うっていうところを見せたかったみたいです。



もう一度僕らが本来得意とした分野に挑戦することで、新しい振り幅を見せられる気がする



 

米田貴紀(Vo / G) 




―このタイミングで自分たちの芯の部分で攻めたいと思ったのは、どうしてですか?



米田貴紀(Vo / G):前回の「SHINY」はいままでの夜の本気ダンスではやらなかったところを、あえてやるっていうのをテーマにしてきたから、次もまた同じことをやるのも面白くないので。もう一度僕らが本来得意とした分野に挑戦することで、新しい振り幅を見せられる気がするんです。去年からシングルを3作出してますけど、これが全てつながってる。お互いにそれぞれの良さを引き立て合うような流れになってると思いますね。



―ある意味、三部作みたいなものになってると。



米田:最初から意識してたわけではないですけどね。僕らの将来を考えたときに、ここでまたメロディに寄せた曲調のものを出すと、アルバムもそういった曲が増えるじゃないですか。そうなると僕たちらしさが失われると思ったんです。だから今回のシングルでは本来の僕たちらしさで勝負するっていうのは、もともとテーマとして掲げてました。



―このタイミングで改めて自分たちの得意分野に返ってきたときに、レコーディングであったり、制作のなかで新しい発見はありましたか?



西田一紀(G):前と同じ場所に帰ってきたようで、以前より奥行きが増してると思います。それこそ楽曲としてもギターリフで引っ張っていくというより、ドラム、ベース、ギターっていう全体のアンサンブルが楽曲を引っ張っていて、そのなかに力強さがある。バンドが塊になったような楽曲になってるんじゃないかなと思います。



―夜ダンは常に進化するバンドだから、同じ場所に帰るはずがないっていうことですね。



西田:円で帰ってきたというより、螺旋で登ってる感じですね。



マイケル:いま西田が言ったとおり、今回は自分のなかでは重なりで曲を作ってるようなイメージがあるんです。メロディではなく、リズムで構成された曲なんですよ。



鈴鹿:リズムが民族音楽っぽいですよね。スネアをパーカッシブな感じで作ってるので。



マイケル:そのうえで全体を通して、ちょっと暗い感じというか、エッジの効いた冷たい印象を与える曲になってるんです。



米田:あと、この曲は久しぶりにBPMを速めに戻してます。とは言っても、150ぐらいなんですけど。「WHERE?」とか「Crazy Dancer」が180だったから、それに比べたら遅くはなっていて、密度とか踊れる要素を損なわずに、そこまでテンポを落とせたのは成長ですね。それを思い描いてはいたけど、なかなかできない時期もあったので。



―「Without You」のとき、そういうことをやりたいって話してましたよね。



米田:それがちゃんと具現化した作品にできたのは良かったなと思います。



―それにしても、人間の感覚って適当だなと。正直、「TAKE MY HAND」は前ぐらいの速さに戻ったと思いましたもん。



米田:それはみなさんに言われます。自分たちも「このぐらいやったかな?」と思うぐらいだったので。「TAKE MY HAND」は体感の速度がすごく速い曲なんです。



(「セシルのもくろみ」ドラマサイドから)「これで行きましょう」って言われたときに、「大丈夫ですか?」って聞き返しました(笑)



西田(G)

西田一紀(G)




―今回はレコーディングのほうも「SHINY」あたりとは違いましたか?



鈴鹿:今回は感覚でできた部分が多いですね。セッションで合わせて、米田が歌う適当なフレーズに対して「かっこいいな」と思いながら、それで自分もテンションあがって、力が入ってしまったりっていう。そういうスタジオの雰囲気も詰まってます。



西田:ギターソロで言うと、今回はプリプロのときにインプロビゼーションで弾いた部分をそのまま採用してるんですよ。僕、ライブのときに、「戦争」っていう曲でマイクスタンドにギターを擦りつけたりするんですけど、それをレコーディングでも織り込んでます。そういう遊び心も全体に良いように作用してるんじゃないかなと思います。



―とても伸び伸びした雰囲気だったみたいですね。



西田:頭を使って作るというより、各々に染みついてるものを1回吐き出してみるっていうところはありましたね。



鈴鹿:めっちゃ楽しかったです。



―歌詞に関してはどうですか? 孤独が見え隠れする米田くんらしい歌詞ですけども。ドラマサイドからテーマとか入れてほしい言葉のオーダーはあったんですか?



米田:それがなかったんですよ。



―じゃあもうサウンドも含めて、今回の夜ダンは完全に野放し状態だったと。



米田:自由奔放です(笑)。



マイケル:逆に(ドラマサイドから)「これで行きましょう」って言われたときに、「大丈夫ですか?」って聞き返しましたもん(笑)。



―米田くん的には脚本を読んでドラマに寄せた部分はあるんですか?



米田:いや……。脚本は読ませてもらって、内容も非常に面白かったんですけど。この曲調でドラマに寄せると、思ったようにはならなかったんです。だから、一度ドラマのことを忘れて、逆に寄せずに書いた感じですね。本当に書きたいように書いたので……。



鈴鹿:米田が草原を駆け抜けてましたね(笑)。





「This is pop(new mix)」は魂が宿ったというか、躍動感がある印象になりました



マイケル(B)

マイケル(B)




​―なるほど(笑)。カップリングの「This is pop(new mix)」。これは『ヤングアダルト』のときに一度収録された曲ですけど、リミックスというよりは……。



米田:いまの4人で録り直した感じです。



―この曲を選んだのはどうしてだったんですか?



米田:実は西田が入る前に「This is pop」と「Afro」を録り直して保存してあったんです。どっちも『ヤングアダルト』の曲ですけど。っていうなかで「TAKE MY HAND」をシングルとして出すなら、「This is pop」っていうニューウェイブっぽい曲が合うんじゃないかと。で、どうせだったら、ギターも西田のバージョンで入れたいから、もともとケンケン(元ギタリストの町田建人)が入れてたギターを抜いて、西田だけ録り直したんです。



―西田くんは、自分なりのギターにしようとしたんですか?



西田:そんなに自分の色を出したろうっていうのはなく、アレンジに関しては、前に出してる「This is pop」とほとんど一緒なんです。でも他のメンバーも最初に録った当時とは違うものになってて。曲の意図は変わらないんですけど、もともと少し機械っぽい感じだったのが、魂が宿ったというか、躍動感がある印象になりましたね。



―他のメンバーはどうですか? 改めて録り直してみて。



マイケル:僕は「This is pop」が初めてCDで演奏した曲だったんです。そこから考えると、このバンドで培ってきたものとか経験が生きてるんじゃないかと思います。



鈴鹿:当時はリズムのズレを機械で修正してもらってた部分もあるんですけど、新しく録り直したベースとドラムはパッと録って、そのテイクを使ってるんです。それもライブで何本もやってきたものを録り直したからこそできたことだと思いますね。



米田:ミックスもコテコテにイジると言うより、録り音を大事にしたナチュラルなミックスなんです。だから今回のほうがライブに近いような気がしますね。



―それこそライブの経験を積んで、演奏力もついてきたからこそ、音源としてナチュラルに出しても恥ずかしくないものが作れるようになった。



米田:そうですね。『ヤングアダルト』のときは、自分たちが足りない部分をミックスとかで隠していたというか。そういったところも違うかなと思います。



DOPING PANDAさんの「無限大ダンスタイム」を自分たちの曲でも作ってみたくて…



鈴鹿

鈴鹿秋斗(Dr)




―そう考えると、今回は「TAKE MY HAND」も含めて、バンドの成長をとても感じるシングルになったんじゃないですか。



米田:そうですね。そういうシングルになったと思います。



―3曲目には、前回に続きライブの音源「HONKI DANCE TIME」が収録されています。トラックはひとつですが、ここに6曲がノンストップで収録されているという。



米田:ぜひライブの空気感を感じてほしいです。



―今年1月にZepp DiverCityで開催された「Too Shy A Key Tour 2017」の音源ですけども。「HONKI DANCE TIME」は、夜ダンのライブではどういう位置づけなんですか?



米田:元ネタを言うと、DOPING PANDAさんの「無限大ダンスタイム」なんです。踊らせる曲だけでずっと続けてやっていく、みたいな。それを自分たちの曲でも作ってみたくて。曲をつなげるからDJみたいな感じもありますし、他のバンドはやってないのかなっていうのもあるから、そこを僕たちがやるべきなんじゃないかっていう使命感があって。



―「踊らせる」っていうところを命題にしてるバンドだからこそ?



米田:そうですね。やっぱり、こういうところにも挑戦していくべきだとも思うんです。



―ここ最近のライブでは恒例のコーナーなんですか?



鈴鹿:去年の「WONDERFUL! DANCEABLE! ENSEMBLE!」ツアーぐらいからやり出しました。その部分をCD音源として入るのは今回が初めてですね。



―それこそ6曲も続けて演奏するのは、体力的にも大変じゃないですか?



鈴鹿:最初はセットリストを見ながら、「次はこうやんな、次はこうやんな」って考えながらやってましたけど、いまとなっては余裕も出てくるから、煽りが増えたり、ちょっとずつアレンジが変わったりしてます。トラブっても、アイコンタクトで尺を伸ばしたりできるから、だんだんトラブルが面白くなってきてるんです(笑)。



西田:福岡のライブのとき、ギターを持ち帰るのにローディーさんとの連携がモタって、入れるべきところで「これは入られへん!」ってなったんですよ。それで、鈴鹿に「もうちょい回してくれ」って言ったら、ちゃんと取り持ってくれて。



米田:トラブルがあっても、この4人はシンセも同期も使ってないから対応できるんです。そういう4人の良さが出た部分ではありますよね。



―「HONKI DANCE TIME」も日々進化していってると。



米田:来年どこかの音源でまた「HONKI DANCE TIME」が収録されたら、そのときにはまた違った中身になってると思うんですよ。そしたら、お客さん同士でも「2017年バージョンが好きやなあ」とか、「やっぱり去年のやつが良い」とか楽しんでほしいです。



鈴鹿:もしかしたらカラオケとかにも入るかもしれない(笑)。SMAPとかであるじゃないですか。6曲つなげたヒットソングメドレーとか。



―それ、良いですね(笑)。あとは曲数も8曲とか10曲とか増えていったり?



米田:まあ、可能性はありますね。



鈴鹿:でもそれ、僕らは大丈夫やけど、お客さんが持つかが問題ですね(笑)。



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夜の本気ダンス リリース情報












TAKE MY HAND



2017年8月9日発売



VICL-37301 1,200円(税抜)




01. TAKE MY HAND (フジテレビ系 木曜劇場「セシルのもくろみ」主題歌) 02. This is pop (new mix) 03. HONKI DANCE TIME (Japanese Style 〜 fuckin' so tired 〜 Only Nineteen 〜 B!tch 〜 You gotta move 〜 Logical heart)




ZENKOKU O-BAN-DOSS TOUR



●11月10日(金) 時間未定 川崎 CLUB CITTA'(神奈川県)



information エイティーフィールド:03-57125227



●11月12日(日) 時間未定 神戸 Harbor Studio(兵庫県)



information 清水音泉:06-6357-3666



●11月14日(火) 時間未定 岡山 CRAZY MAMA KINGDOM(岡山県)



information 夢番地 岡山:086-231-3531



●11月15日(水) 時間未定 松山 WstudioRED(愛媛県)



information DUKE松山:089-947-3535



●11月17日(金) 時間未定 熊本 B9 V2(熊本県)



information BEA:092-712-4221



●11月18日(土) 時間未定 鹿児島 SR HALL(鹿児島県)



information BEA:092-712-4221



●11月23日(木) 時間未定 函館 club COCOA(北海道)



information WESS:011-614-9999



●11月25日(土) 時間未定 旭川 CASINO DRIVE(北海道)



information WESS:011-614-9999



●11月26日(日) 時間未定 帯広 MEGA STONE(北海道)



information WESS:011-614-9999



●12月1日(金) 時間未定 浜松 窓枠(静岡県)



information JAIL HOUSE:052-936-6041



●12月6日(水) 時間未定 宇都宮 HEAVEN'S ROCK UTSUNOMIYA VJ-2(栃木県)



information エイティーフィールド:03-57125227



●12月7日(木) 時間未定 水戸 LIGHT HOUSE(茨城県)



information エイティーフィールド:03-5712-5227



●12月9日(土) 時間未定 盛岡 CLUBCHANGE WAVE(岩手県)



information GIP:022-222-9999



●12月10日(日) 時間未定 郡山 HIPSHOT JAPAN(福島県)



information GIP:022-222-9999



●12月14日(木) 時間未定 長野 CLUB JUNK BOX(長野県)



information FOB新潟:025-229-5000



●12月15日(金) 時間未定 金沢 EIGHT HALL(石川県)



information FOB金沢:076-232-2424



●12月17日(日) 時間未定 周南 RISING HALL(山口県)



information 夢番地 広島:082-249-3571



●12月21日(木) 時間未定 京都 KYOTO MUSE(京都府)



information 清水音泉:06-6357-3666



チケット料金:前売り-3500円(税込/ドリンク代別途必要)



一般発売日:9月30日(土)10:00〜





オフィシャルサイト http://fan.pia.jp/honkidance/