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9月2日、3日の2日間、高橋優が地元秋田にて開催する野外音楽フェス「秋田CARAVAN MUSIC FES 2017」を昨年に続き、今年も開催した。



人口減少率や高齢化率が全国1位と寂しい現実を抱える秋田県を音楽で盛り上げ、元気になるきっかけに繋がればという高橋優の想いで昨年、フェスを初開催し、今年もその熱い想いに賛同し高橋優と繋がりがある豪華アーティスト、芸人が出演。



秋田県の北と南にそれぞれ跨る山の名前からとった、白神STAGE(しらかみステージ)、鳥海STAGE(ちょうかいステージ)と2つのステージ名に分かれ、豪華出演者がパフォーマンスを披露した。



DAY1(9月2日) 高橋優、花柄のド派手なシャツでキンタロー。と社交ダンス!



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昨年に続いて2回目となる「秋田 CARAVAN MUSIC FES 2017」。主催はもちろん、秋田が生んだシンガーソングライター・高橋優。ステージは「白神STAGE」と「鳥海STAGE」の2ステージ制で、それぞれ秋田県の北と南にまたがる山の名前から取られている。また、フードエリアにはご当地フードが用意されていたり、県出身の著名人からの映像コメントがあったりと、秋田色満載で故郷を盛り上げる。



そしてこのフェスの特色のひとつが、“キャラバン”であること。

毎年会場を変えて秋田県内にある13の市を移動しながら開催されるのだ。ここにも高橋の秋田愛が溢れている。昨年の出身地・横手市での開催に続き、今年の舞台は由利本荘市の鳥海高原 花立牧場公園。標高2236メートルの鳥海山をのぞむ自然豊かな、まさに絶好のフェス・ロケーションだ。



さらに、各出演者と高橋優のコラボレーションが必ず行われるというのも注目のポイントだ。

由利本荘市の長谷部市長の力強い開会宣言に続いて、高橋優が白神STAGEに登場。自らオープニングアクトを務めてフェスの先陣を切る。「歌っていいですか、由利本荘〜!」という掛け声とともに、「微笑みのリズム」の弾き語りから2日間のお祭りが始まった。



鳥海STAGEで行われたキンタロー。とのコラボは、社交ダンス。花柄のド派手なシャツを第3ボタンまではだけて、胸元には真っ赤なバラが一輪刺さっている。いつ練習したのか、フェスマジックなのか、さまになっている。



高橋優とキンタロー。

高橋優とキンタロー。




音楽パフォーマンスは、BLUE ENCOUNTの「LAST HERO」からスタート。各地のフェスで鍛え上げられたライブ巧者ぶりはさすがだ。高橋優を呼び込み、100年後、秋田は人口減少で消滅している可能性があるというMCの後、生き残って行こうぜ秋田!と高橋が呼びかけ、ブルエンの「Survivor」を一緒に歌った。「秋田はすげえよって、このフェスから伝えていけることがあるんじゃないの!」(田邊・vo)高橋優とブルエン、音楽性は違うが、歌の強度とまっすぐさは通じ合っている。



つづいて鳥海STAGEには今をときめく人気者が登場。ANZEN漫才だ。CDでもリリースしている「かならず選挙に行く」の秋田バージョン「秋田の男と女」。哀愁漂うメロディに秋田県あるあるがブッこまれていく。



カンフー着を模したお揃いの衣装で登場したのはPUFFY。新曲からカバー(グリーン・デイ『バスケット・ケース』)、さらには誰もが知っているヒット曲まで、レンジの広いセットリストを組めるあたりに、今年で21年目というキャリアもうなずける。また、それらの曲をきっちりロックバンドのフォーマットでフェス仕様に仕上げてくるあたりもさすがだ。「これが私の生きる道」を高橋優とコラボでフィニッシュ。



40分間のインターバルを挟み、BEGINが登場。三線のなんとも言えない響きとウチナーグチが由利本荘の空に溶けていく。MCを挟んで、同じリズムで様々な曲をつなげて歌う「マルシャショーラ」という12曲30分のメドレーに突入。日本の歌謡曲の歴史を紐解くような構成に会場はカーニバルのような盛り上がりを見せる。そしてこのメドレーの終盤に高橋優とサザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」を披露した。



鳥海STAGEでミラクルひかるが次々繰り出す、JUJUや松任谷由実などのディーヴァ・モノマネはまさにプロの技。原節子風味の曲紹介で「二人の銀座」が始まった。和泉雅子はもちろんミラクルひかるで、山内賢は……高橋優? ムーディな人は歌い終わると何も言わずに去って行った。



16:00−−。高橋優がステージに登場。会場に向けて深々と一礼してアコギを構える。1曲目は「同じ空の下」。イントロから会場中でハンドクラップが打ち鳴らされ、肩車されたちびっ子が両手を挙げている。なんて幸せな光景なんだろう。高橋優がいかに地元・秋田でスーパースターなのかがわかる。フォーキーなミドルチューンから一転、言葉をギュッと詰め込んでポエトリーリーディングのように放たれるアップテンポ・チューン「BE RIGHT」へ。



今更ながら気づいたが、オーディエンスに向かって呼びかけるとき、高橋は「秋田」よりも「由利本荘」という地名を多く口にする。そこに、このフェスの本質を見たような気がした。これは、年に一度秋田のどこかに現れる音楽のキャラバンなのだ。



ライブは「虹」「Mr.Complex Man」「パイオニア」「明日はきっといい日になる」とハイテンションに進み、会場の一体感が増していく。そして、怒涛のコール&レスポンスで作り上げる楽曲「泣ぐ子はいねが」に突入。秋田の言葉で歌われる秋田の歌を秋田で聴くフィット感がたまらない。



「みんなの意志がひとつになってここでこうやって過ごさせてもらってるんだと思います」というMCから、本編最後は「ロードムービー」を披露した。アンコールでは、BLUE ENCOUNT、BEGIN、ミラクルひかるをステージに呼び込み、「福笑い」を一緒に歌って1日目を終えた。



降水確率90%からの大逆転−−。最後に見上げた青空がまぶしかった。



DAY2(9月3日) 最後は秋田の「We Are The World」こと「福笑い」を合唱して大団円!



DAY2(9月3日)「福笑い」の様子

DAY2(9月3日)「福笑い」の様子




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初日に続いて8000人のオーディエンスが詰め掛けた2日目は快晴のもとスタート。「現実という名の怪物と戦う者たち」の弾き語りから。昨日の続きのまんま会場のテンションはできあがっていて、この日も良いライブになりそうな予感に心が躍る。



昨日に続いて登場したミラクルひかるはまたあの人と「二人の銀座」をデュエット。白スーツの男性はどう見ても高橋優なのだが……また何も言わずに、やり切った感と真夜中の匂いを残して去って行った。



白神STAGEのトップバッターはFLOW。2MCから繰り出されるアグレッシヴなパフォーマンスは、会場をいきなりピークタイムに持っていく。隙のないセットリストで盤石のライブを展開。コラボ曲は「流星」。両者の親密さが滲み出るようなあたたかいグルーヴが最高だった。最後の曲「GO!!!」では8000人のオーディエンスとウェーブを作ったりコール&レスポンスをしたり、とにかく盛り上げてトップの役割を十分すぎるくらい果たしたステージだった。



バンドスタイルで鳥海STAGEに現れたのは、はなわ。故郷を背負ってパフォーマンスする姿は、このフェスにぴったりだ。コラボ曲は、高橋も聴いて感動したという13年ぶりのシングル「お義父さん」。オーディエンス一人一人の物語として染み渡っていった。



「瞬間センチメンタル」「太陽スキャンダラス」とノリのいい曲を畳み掛けるSCANDALのステージは、フェス映えする。ハンドクラップの中、高橋優が登場し、三連のリズムとキャッチーなメロディが気持ちいい「Stamp!」を一緒にやった。途中降り出した雨も最高の演出に変えて気合の入ったコラボを見せてくれた。残り5曲、自分たちの演奏力と歌だけで会場を完全にSCANDAL色に染めた。すごいロックバンドだ。



2年連続で「秋田CARAVAN MUSIC FES」のステージに立つのはスガシカオ。オープニングは「19才」。挨拶代わりのぶっといファンク・グルーヴが会場をうねる。5月に開催されたスガ シカオ20周年のイベント「スガフェス!」で結成されたスガシカオ+高橋優+山村隆太(flumpool)によるアコースティック・ユニット“スガンプーユ”を二人で再現。



「夜空ノムコウ」と、福山雅治の「家族になろうよ」を披露した。年齢やジャンルをいとも簡単に飛び越える音楽の楽しさに溢れた二人のハーモニーが会場を包んでいく。ライブの最後は遊び心満載の「したくてたまらない」。カッコイイ音楽とは何か、そいつを体感できたライブだった。



もはや自己紹介も「ボン・ジョヴィです!」の椿鬼奴。ちょいちょい、夫である秋田出身のグランジ・大も登場。BARBEE BOYS「目を閉じておいでよ」では、酒焼けの声で張り裂けんばかりに歌う杏子鬼奴の隣で、ソプラノサックス片手にハイトーンボイスを駆使するのはKONTA高橋優。しかし、参考にしたのはRGだそう。



大トリ、高橋優のステージは「Mr.Complex Man」「BE RIGHT」のアップテンポ楽曲ツートップから始まった。



MCの最中にまた雨がパラつく。つくづく山の変わりやすい天候に左右された1日を振り返りながら、そんな中で最高のパフォーマンスをしてくれた各アーティストとオーディエンスに感謝の気持ちを素直に示し、「虹」を歌う。覚悟を決めた気迫が音に乗る。そしてそれが会場にも伝わっていく。これぞライブ、もはや無敵の状態で「パイオニア」「こどものうた」「明日はきっといい日になる」を間髪入れずに披露していく。時にシリアスに、時に愛おしく、高橋が見つめる未来へのまなざしが感じられるような選曲が胸を打つ。そしてそれは、次の「泣ぐ子はいねが」で秋田へフォーカスされていく。



「秋田は強えんだぞ! 秋田はカッコいいんだぞ! 秋田はどこよりもすげえんだぞ!」様々なタイプのフェスが日本全国に乱立している状況にあって、この「秋田CARAVAN MUSIC FES」はオリジナルな魅力を放っている。その根幹にあるものは“つながり”だ。刺激し合えるアーティスト仲間とのつながり。高橋優の音楽を聴いてくれる人たちとのつながり。そして、故郷秋田とのつながり。普段は目に見えない“つながり”が、このフェスでははっきり見えるのだ。まるで鳥海高原の夜空に輝く、東京では見えない星座のように。「ロードムービー」、これはもうひとりひとりの人生のテーマソングだ。



そして、ミラクルひかる、FLOW、SCANDAL、スガシカオ、椿鬼奴がステージに集結してみんなでリレーして歌う「福笑い」、これはもう秋田の「We Are The World」だ。



最後には、高橋からうれしい発表が2つあった。まず1つは、11月22日に18枚目のシングルをリリース! そして2つ目が、12月7日より全国ツアーが始まることがアナウンスされた。



さて、来年はどの町にキャラバンは行くのだろう? 地続きの旅はまだまだ終わらない。



高橋優 オフィシャルウェブサイト:https://www.takahashiyu.com/