大雨の際、川や水路の上流部にある水田に水をためこみ、下流部の浸水被害を防ごうという「田んぼダム」取り組みが出雲市で始まりました。
ここは出雲市大津町。水田の排水桝に設置してあるのは堰板です。
大津農政会議・鐘推拓郎さん:
「切れ込みからゆっくり流すことによって、排水の水かさが上がらなくてすみます。床下浸水などが少なくなる」
堰板の切れ込みから水路に流れ出る水は少量で、水田に5センチ程度の深さで水をため込むことが出来ます。
堰板を外せば…かなりの水量が流れ出します。堰板で水路に流れ出す水量を調節できるいわゆる「田んぼダム」となっています。
「田んぼダム」の取り組みをしているのは、出雲市大津町の農家で作る推進協議会のメンバーです。梅雨の時期などの大雨による増水で、水路の下流部で起きている浸水被害を、自らの水田をダム代わりにして防ごうと取り組んでいます。
大津農政会議・鐘推拓郎さん:
「大雨の床下浸水など防ぐことができたらと、町の人のためです。大津が初発ですが、出雲市全体でやったらすごい効果になる」
ため込むことが出来る水量は1アール当たり約5トンです。合併前の旧出雲市にある約2000ヘクタールの水田全てを「田んぼダム」にすれば、約100万トン。ダムに匹敵する水量のコントロールができ、浸水被害を防ぐ効果が期待できます。
大津農政会議・鐘推拓郎さん:
「農家の負担もあるので、やり方を考えていきたい。試行錯誤ですが、効果は確実にあります」
全国の他の地域では、行政主体で進められているところもあり、協議会は行政にも働きかけ、「田んぼダム」の取り組みを県内で広げていきたいとしています。