新型コロナの感染者数が全国的に減少傾向にある中、政府は1日5万人としている入国者数の上限を近く撤廃する方針です。外国人観光客が多く訪れていた山陰の観光施設もこうした緩和に一定の回復効果を期待しています。
政府は9月7日、1日当たり2万人としていた入国者数の上限を5万人に引き上げ、さらに10月にも上限を撤廃する方向で調整に入っています。
また個人旅行の受け入れやビザ申請の免除など、秋の観光シーズンを前に新型コロナの水際対策が大幅に緩和される見通しです。

村上 遥アナウンサー:
「外国人観光客が多く訪れていた山陰の観光施設では、インバウンド需要の高まりに期待を寄せています」

安来市の足立美術館。アメリカの日本庭園専門誌のランキングで19年連続日本一に選ばれている庭園を目当てに、コロナ禍前は年間約3万3500人の外国人観光客が訪れていました。しかしコロナ禍の中、昨年度は約1000人と大幅に減少。
政府の緩和方針に期待を寄せています。

足立美術館・菅野綾夏さん:
「添乗員なしの訪日ツアーも解禁になって一定の効果は期待している」

ただすぐに外国人観光客が増えるとは考えていません。

「山陰へのアクセス面を考えるとすぐには行かないのかなとも考えている」

上海便やソウル便など米子空港の国際定期便はすべて運休。海外から境港へ寄港するクルーズ船も中止が続いています。山陰へのアクセス面がコロナ禍前に戻る日を心待ちにしています。
一方、鳥取県の青山剛昌ふるさと館では。

青山剛昌ふるさと館・川崎積館長:
「門戸を広げていただくことは我々にとってはプラスになる」

政府の大幅な水際対策の緩和に期待を寄せています。コロナ禍前は、年間約22万人の観光客が訪れており、この内の約1割を占めるのが、中国や香港からの外国人観光客でした。

青山剛昌ふるさと館・川崎積館長:
「コロナ禍以前は、年間で1万9000人の海外客をお迎えしてました。ただコロナ禍でごくわずかしか利用がない状況。その半分は回復させたい」

青山剛昌ふるさと館は、米子空港の定期便だけではなくチャーター便や関西などからのツアー客も多く、コロナ禍で約900人にまで激減した外国人客を今後1年間で1万人台に戻したいとしています。

青山剛昌ふるさと館・川崎積館長:
「感染対策など、まずはお客様の安全安心。ここが基盤。そのうえでお客様にしっかり楽しんでもらえるようスタッフ一同おもてなしをして迎えるよう準備している」