シリーズでお伝えしている「スマホと上手に付き合う」。
スマホをめぐるトラブル防止について考えます。
今回は、スマホが心や体に与える影響とその対策についてです。

このグラフは、2022年以降に子どもをスマホデビューさせた親1000人を対象にしたアンケート調査の結果です。

子どもの勉強にスマートフォンを活用しているか聞いたところ、6割以上が活用していると回答しました。

最近は「学習アプリ」も出てきています。
ただ、子どもの年齢や発達段階によっては、脳に悪影響も与えることがあると専門家は警鐘を鳴らします。

(スマホ依存防止学会磯村毅代表)
「東北大学の研究によると、約2時間勉強してもスマホを3時間やると勉強した分がチャラになる」

こう話すのは、医師の磯村毅さんです。
スマホ依存防止学会の代表で、スマホなどデジタルツールを「持たせたくない」という立場から啓発活動などに取り組んでいます。

(スマホ依存防止学会磯村毅代表)
「ひどいと、認知症のような物忘れとか、情緒が不安定になることもわかっている」

若年層の脳への影響を懸念、なかでも赤ちゃんへの影響は大きいと指摘します。

(スマホ依存防止学会磯村毅代表)
「触ると反応があって音がして、スマホはすごく強く魅力的な刺激です。大好きだったはずの絵本をスワイプして、動かないからいやだと言い出すようになってしまう。言葉の発育も遅れるし発達障害に間違われることもある」

スマホなどデジタルツールの使用で心配されるのが「依存症」です。
スマホ依存防止学会の磯村毅代表によると、スマホを使用していて、不登校、暴力、昼夜逆転生活の3つの行動のうち、2つに当てはまると、「依存症」の疑いが強いということです。

依存症になると、日常生活が困難になり、さらには、治療にも10年単位の期間が必要とされ、その影響は薬物依存と変わりないと磯村代表は指摘しています。

磯村代表によると、依存症のリスクは、スマホを使い始めた年齢が低いほど大きくなるということです。

スマホデビューは高校生になってから、低年齢ではスマホではなく、キッズ携帯などにする、ペアレンタルコントロールの機能を活用し、親がスマホを管理するなど、子どもたちが上手にスマホと付き合える環境を作ることが重要です。

一方、大人も、「スマホデトックス」1日のなかでスマホを手にしない時間を決めることも、上手な付き合い方の手段となります。

スマホのアラームを目覚まし時計代わりにする場合もあると思いますが、寝るときはスマホを別の部屋に置いた方が良いそうです。

スマホから少し距離を置くことで脳を休ませ、集中力や記憶力の向上なども期待できるということです。

あすはトラブルの危険もはらむ、スマホの機能についてお伝えします。