「見せる」職人の技を観光資源に 伝統文化や工芸体験を楽しめる「職人商店街」広がる(島根・松江市)
松江市は、街の中心部で伝統文化や工芸体験を楽しめる「職人商店街」づくりを進めていて、4月14日は、その第2弾として和菓子屋がリニューアルオープンしました。
松江市の中心部、寺町商店街の一角にある、明治23年創業、和菓子の老舗「風流堂」。
リニューアルオープンに駆けつけた、松江市の上定市長が見つめる先で作られているのは、銘菓「朝汐」。
手際よく餡子を包む職人の姿をガラス越しに見ることができます。
松江市・上定市長:
「(日頃)出来たものは目にして食べるけど、あんこをこのように詰めることも知らない。刺激的だと思う」
市は、こうした職人の仕事ぶりを観光資源と捉えて、賑わいの創出に繋げる「職人商店街」づくりを進めていて、店舗の改修費など最大500万円を補助。
風流堂は、この補助金を活用して店舗を改装。
店の外からも、職人の手捌きを見ることができる実演ブースを作りました。
訪れた人:
「店の中に入りづらかったりするけど気軽に車を停めて寄れるので良いと思った」
この店では、実演ブースが道路沿いにできたことで、まちを歩く市民の目に留まりやすくなり店を訪れるきっかになればと期待しています。
風流堂・内藤葉子 社長:
「敷居が高いとか、普段触れることはないと言われるので、観光客も地元の方も気軽に立ち寄れる店になれば良い」
松江市・上定 市長:
「この風流堂の店舗を中核的なポジションと捉え、東西南北に商店街が広がる構想を実行に移していきたい」
「見せる」職人の技を新たな観光資源に。市は、今後、「八雲塗」など伝統工芸の職人技にも触れることができる店を増やし、城下町・松江に新たな街の賑わいをつくる考えです。