鳥取市教育委員会が2023年度、小中学校に入学した新1年生の保護者に郵送した「就学通知書」の一部が届かなかった可能性があることが分かりました。
市教委は郵便局に対し、原因の調査を求めています。

「就学通知書」は、小中学校に入学する児童・生徒の保護者に、入学する学校や入学式について知らせる書類で、入学後、学校に提出します。
シールで保護されていますが、名前や生年月日など、個人情報が記載されています。

鳥取市教育委員会は、2023年1月、今年度の小中学校の新1年生の保護者あてに、あわせて2851通の「就学通知書」を郵便で送付しましたが、このうち、中ノ郷小学校の新1年生の保護者から、再発行の依頼が17件あり、届いていなかった可能性があるということです。

入学式の翌日に、保護者からの指摘でわかり、市の教育委員会が鳥取中央郵便局に調査を依頼しましたが、5月9日に「届いていない可能性が高いが、原因はわからない」と回答があったということです。
市教委は、依頼のあった保護者に対し、すでに再発行に応じたということです。

鳥取市教育委員会学校教育課・安本雅紀課長:
「毎年、就学通知書の再発行依頼をかける保護者はいるが、1校に1人いれば多い方だという認識。今回の事案は、我々としても尋常ではないと受け止めていた。確実に届くシステムを検討していく」

届かなかった通知書は行方不明のままで、市教委は鳥取中央郵便局に対し、原因調査の継続と再発防止策の検討を求めています。