松江市八束町では、セリ科の野菜・ハマボウフウの収穫が行われました。
ハマボウフウは、砂浜などに自生するセリ科の植物で、松江市八束町では、砂地の土壌を活かして、50年以上前から作物として栽培されています。

ハマボウフウは、葉を、刺身の「つま」として、年間を通じて出荷していますが、花が咲くこの時期は、柔らかく伸びた茎を収穫、醤油漬けに加工するほか、和食の高級食材としても使われます。
特に天ぷらにするのが、おすすめだということです。

杉谷紡生記者:
「タラの芽の様な柔らかい食感です。口の中に程よい甘さと苦みが広がります」

松江市八束町では、8戸の農家がハマボウフウを生産。
コロナ禍による飲食店需要の減少に伴って、生産を控えていたため、対策緩和後の急激な需要回復に追いついていないということです。

はまぼうふう生産組合 安部敏樹 組合長:
「今年は天候が良かったので、生育が早くて良い出来だが、供給が追いつかなくて努力しているけど困っている」

この時期しか収穫できないハマボウフウの茎は、京阪神や山陽方面を中心に出荷されています。