【シリーズ】Z世代のトリセツ 授業動画も1.5倍速で視聴「タイパ」重視のデジタルネイティブ
31日の担当は1999年生まれのZ世代、村上遥アナウンサー。
今日のテーマは「タイパ」、「費用対効果」は「コストパフォーマンス」、一方、「時間対効果」が「タイムパフォーマンス」、略して「タイパ」です。
Z世代を理解する重要なキーワードです。
インターネットにあふれる動画コンテンツ、Z世代はどのように視聴しているのでしょうか?
Z世代:
「何かをしながら視聴」
「1・5倍とかにして短い時間でささっと見る」
「暇さえあればYouTubeみてる」
「大学の課題とか、作業しながらYouTubeみてる」
YouTubeを見ながら、大学の課題に取り組む強者もいました。
さらに。
Z世代:
「授業の映像も倍速でみます」
「課題がYouTubeの動画で出たら倍速は使う」
「学生たちでこうやったら倍速で見られるよ、という情報を教えあって、本当はいけないが、時間がないのでオンデマンドの映像とかは倍速で見る」
SNSコンサルティングの専門家によると、
「30秒前後の動画が一番伸びやすい。長いと見てくれないのが最近のZ世代」で、「刺さる」動画は「タイパ」重視ということなんです。
この「タイパ」重視で動画を活用、業績を伸ばした企業もあります。
メリット 渡部祥太郎さん:
「とりあえずウェーブに乗ろうと」
山陰エリアのタウン誌「Lazuda」を発行する松江市のメリット。
この会社で、YouTube動画の制作・発信を担当している渡部祥太郎さん。
「べーやん」の愛称で自ら出演もしています。
「Lazuda」は1994年に創刊、書店などで販売されていましたが、4年前、雑誌としての刊行を終了。
無料配布されるフリーペーパーとウェブページに舞台を移して、情報発信を続けています。
メリット 渡部祥太郎さん:
「紙(雑誌)だけでは中々伝わらない世代だったり、生活スタイルの人がいる。ウェブ人口が増えていくにしたがって、そっちで情報を届けようという自然な流れ」
そして、ウェブマガジン化に合わせて参入したのが、YouTubeチャンネル。
山陰のご当地グルメ、穴場観光スポットなどを動画で紹介しています。
そして、最近力を入れているのが「ショート動画」。
15秒から1分未満の短い動画を数多く制作、配信しています。
メリット 渡部祥太郎さん:
「ショートだと、最後まで見てもらいやすい、通常動画にはない、一つのリアクションに対してみんながコメントするとか、そういう意味では反応がとりやすい」
たとえば例として。
(山陰道代ケチって9号線)
「私も東出雲のことヒガイモって言います!東出雲で降りるor降りんのくだりめっちゃ分かる」
短いながらも情報量が多い、「タイパ」のいい動画に若い世代の反応は上々のようです。
メリット 渡部祥太郎さん:
「最初は僕たち情報誌を作っていたので、グルメの紹介など硬めにやっていたが、それだと中々伸びなくてどうしようかなと考えた。皆がコメントしやすい動画を作ってみたら再生回数が伸びていった」
ショート動画は、SNSでも見ることができ、これをきっかけに「本家」の長い動画の視聴が伸びたということです。
ラズダの渡部さんがつかんだZ世代のトリセツです。
「Z世代は30代よりも全然SNSネイティブ」
「SNSの使い方を勉強し友達のような関係作りやマーケティングが必要」
「タイパ」の高い動画をまず見てもらい、そこからファンを広げていく。
「タイパ」重視でZ世代の心を掴んでいました。
Z世代のトリセツ、1日は「モノよりコト」を深掘りします。