前線や湿った空気の影響で、大気の状態が不安定になっています。
山陰地方では9月5日夜から6日あさに掛けて、局地的に非常に激しい雨が降り、災害が迫っているところがあるとして気象庁は記録的短時間大雨情報を出し、警戒を呼びかけました。

島根県海士町では5日夜、1時間の降水量が70ミリを超えるなど、叩きつけるように降る大粒の雨。
遠くには稲光が見えていました。
これは5日夜10時頃の海士町の映像です。

5日夜から6日あさにかけて、山陰地方には発達した雨雲がかかり、局地的に非常に激しい雨が降りました。

海士町では1時間降水量が、9月の観測史上最大の70.5ミリを記録。
降り始めからの降水量は海士町で163.0ミリ、境港で146.5ミリなどとなっています。

鳥取県は6日あさ、災害警戒連絡会議を開き、今後の大雨への注意を呼び掛けました。

鳥取県・平井知事:
「くれぐれも(先月の台風7号で)被災された地域を中心にして、十分注意をしていただき、点検すべきところ、備えるべきところそをご留意を頂ければ有難いと思います」

鳥取県では、6日13の公立学校が臨時休業したほか、JRも山陰本線の一部列車や特急が運休するなど影響が出ました。

山陰地方に大雨をもたらした前線は、6日夜には山陰を離れ、7日の午前には日本の東の海上へ移動する見込みです。

ただ大気の不安定な状態は6日夜遅くにかけて続く見込みです。

鳥取県では6日夜から7日夕方までに予想される24時間降水量が、多い所で50ミリとなっています。

これまでの大雨で地盤が緩んでいる恐れがあるため、今後も土砂災害などに厳重に注意が必要です。